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韓国「ゾンビもの」、海外で好評…K-POP・ドラマに続く韓流の主役なるか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドラマ『キングダム(Kingdom)』。西欧で誕生したゾンビアクションジャンルを朝鮮時代を舞台に据えて新たに韓国ゾンビものを作り出した。(写真提供=Netflix)

「ハリウッドのゾンビものが遅々として進まない中で、期待以上のスリーパーヒット作が誕生した」

朝鮮版ゾンビ史劇『キングダム(Kingdom)』(脚本キム・ウニ、演出キム・ソンフン)に対する英国日刊紙テレグラフの評価だ。『キングダム』は先月Netflix(ネットフリックス)を通じて世界190カ国に同時公開された全6話の韓国ドラマ。貪官汚吏の横暴と飢えに苦しむ民が疫病にかかって人をむさぼり食べる怪物、すなわちゾンビとなる。

海外では、朝鮮の世相を結合して、西欧で始まったゾンビジャンルの法則を革新した、さまざまな試みが新鮮だという好評が相次いでいる。両班(ヤンバン)たちが「両親から受け継いだ体だ」「三代一人っ子」などと口々に言いながらゾンビになった子どもの死体を燃やすことを拒否したり、昼になるとゾンビが韓屋の低い縁側の下や森の中の岩の下に閉じこもったりする場面は通常のゾンビものでは見られない。米国誌「フォーブス」はこのようなゾンビが「ヴァンパイアのように独特だ」としながら「(米国ゾンビドラマ)『ウォーキング・デッド』ファンなら必見の作品」と推薦した。


朝鮮時代を再現した美術や衣装にも関心が集まっている。米国映画専門誌「バラエティ」は王妃が住む景福宮交泰殿(キョンボックン・キョテジョン)など劇中の空間や韓服を大きく取り上げた。海外ファンのSNSでは朝鮮の伝統的な帽子のカッや冠が話題になり、『キングダム』の関連検索語で帽子(hat)が浮上したりもした。韓国大衆文化評論家のキム・ボムソク氏は『キングダム』の成功について「韓国、朝鮮の風景を海外に認識させた功績が一番大きい。100カ国以上の国々で字幕と吹替版で一回で話題を作る成功的な効果を上げた」と評した。

韓国を新たな「ゾンビ名家」として注目する視線も生まれた。3年前『新感染 ファイナル・エクスプレス』(監督ヨン・サンホ)が世界160カ国で公開され、韓国を含めて約1600億ウォン(現レートで約157億円)の興行収入を記録して以降、韓国産ゾンビブロックバスターが再び世界に通用したという点でだ。コンテンツパンダのイ・ジョンハ・チーム長は「昨年、映画『猖獗(チャングォル)』は『新感染 ファイナル・エクスプレス』の会社(投資配給NEW)の朝鮮版ゾンビものという事実だけで完成版を見る前に購入契約した海外バイヤーが多かった」と伝えた。

『キングダム』をはじめ『新感染 ファイナル・エクスプレス』『猖獗』など韓国大作の中のゾンビは動きが速くてアクションに優れているのが共通点。これはよく「韓国型ゾンビ」の特徴に挙げられている。本格的なゾンビ映画の祖に挙げられる『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968、監督ジョージ・ロメロ)ではゾンビの動きはとてもスローだった。この映画は墓から蘇ったゾンビが人間の肉をむさぼり食べるという残酷な描写で恐怖をあおる一方、ゾンビに襲われるとゾンビになったり、魂のないゾンビの群れと公権力の鎮圧方式に大衆の無意識や不条理な世相を遠回しに落とし込むなど、ゾンビホラーものの骨組みを作った。



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