2012年12月の選挙運動当時、安倍首相が選挙運動員のコートにコメントを書いている。右は菅義偉官房長官。(写真=安倍首相のフェイスブック)
#朴槿恵(パク・クネ)政権の序盤に就任した李丙ギ(イ・ビョンギ)駐日大使は安倍首相とのホットラインを構築するのが目標だった。安倍晋三首相の腹心でありナンバー2の菅義偉官房長官がターゲットだった。日本人に会うたびに「誰が菅義偉官房長官と親しいのか」を尋ねた。李元大使は菅義偉官房長官と最も親しいという報道機関の論説委員、別の知韓派要人も含む非公式的な夕食会を大使官邸で開いた。その後、李丙元大使と菅義偉官房長官は1カ月に1回以上は深い対話をする関係になった。李元大使がソウルに戻る時、菅義偉官房長官は会見で「1年間、両国関係の発展のために大変な力を注いだ」と評価した。
「戦後最悪」という韓日関係に改善の兆しが見えない。韓国最高裁の強制徴用判決に日本が反発した一方、日本哨戒機の低空飛行といわゆるレーダー照準非難は韓国世論に火をつけた。問題をこれを突破する外交チャンネルがないという点だ。韓国では青瓦台(チョンワデ、大統領府)、日本では首相官邸の指針がトップダウン方式で貫徹される「権力側絶対優位」構造で、双方をつなぐパイプさえも探すのが難しい。