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【噴水台】文在寅政権、保守政権と何が変わったのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
朴槿恵(パク・クネ)前大統領が検察の取り調べ過程で泣いたというエピソードを入れた『弾劾インサイドアウト』は論争的な本だ。朴前大統領の弁護を引き受けた著者の蔡明星(チェ・ミョンソン)弁護士はこの本で▼朴前大統領が「文化隆盛」のために大企業の協力を受けてミル財団とKスポーツ財団の設立を支援したが▼崔順実(チェ・スンシル)が大統領との関係を利用して金を儲けようとし▼この過程で崔順実との関係が遠ざかったコ・ヨンテらが「ゲート」を企画したという趣旨の主張をした。果たしてどれほど多くの人たちがこれに共感するだろうか。疑問だ。

それでもこのように言及したのは出版の時点が微妙だったからだ。「ろうろく」に正当性を求めたりする現政権が発足してから2年も経っていないが、本が書店街に配布された。かなり売れたようだ。著者と電話で話した。

--このような類の本としては予想より早く出てきた。


「半信半疑で書いた。米国に暮らす韓国人が(事態の顛末について)整理してほしいというので、10ページ、15ページと書いたものを、少し整理したくて書き続けていった内容だ。草案を考えた時、これを出そうという考えではなかった。出せるのかもよく分からなかった」

--現政権に対する評価と重なっているのか。

「国民は期待したが、期待に及ばず、むしろ以前の政権の方が良かったという国民もいるのではと思う。(朴槿恵政権の『国政壟断』疑惑に対する)刺激的な記憶のために客観的に見ることができなかったが、自由になってから客観的に見ているようだ」

昨年まで李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵政権は現政権には反面教師の対象にもならなかった。廃虚だった。何を、どうしても当時ほどひどくはならないと考えられた。通貨危機の金泳三(キム・ヨンサム)元大統領という先例もある。ほとんど一世代が経過して逝去した後に再評価された。したがって共に民主党の「20年執権」発言は傲慢ではあったが、非現実的な目標ではなかった。いや、そのよう見えた。

しかし、今では進歩陣営でも「朴槿恵政権と比較して文在寅政権の方がもっと民主的かもしれない」(パク・サンフン)という憂慮が出ている。最近の予備妥当性免除措置で、李明博政権の4大河川事業の方がましに見えてきた。少なくない人が孫恵園(ソン・ヘウォン)議員に崔順実(チェ・スンシル)の影を重ねている。また、大統領選挙の書き込み問題にも巻き込まれた。

1年8カ月前、文大統領は「一度も経験していない国を作る」と誓った。実際には、過去の経験を、良くならないまま再び経験しているように感じられる。その間、現政権は自らが軽べつしていた保守政権と比較され始めた。時間が、そしてほかの誰でもなく現政権が作り出したアイロニーだ。

コ・ジョンエ/探査報道エディター



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