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韓経:韓国スポーツコンテンツ専門企業、「東京五輪でもフィンガーハート手袋のようなヒット作生み出す」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
スポーツコンテンツ専門企業のワグティを率いるカン・ジョンフン代表はサムスン電子出身のスポーツマーケティング専門家だ。

平昌(ピョンチャン)冬季五輪と言えば思い出す商品がある。人差し指と親指でハート型を作れる「フィンガーハート手袋」だ。防弾少年団やEXOなどのアイドルから国家代表選手までソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で証拠写真を共有して話題になった。

この手袋を企画した会社はスポーツコンテンツ専門企業のワグティ。ワグティは創業して3年にならないスタートアップ(新生ベンチャー企業)だが、先月投資会社6社から100億ウォンに達する資金投資を受けた。設立初期に受けた投資金を除くと今回が初めての投資誘致と変わらないという点のため業界の耳目が集中した。


◇サムスン電子スポーツマーケティングチームが再集結

サムスンベンチャー投資、未来アセットベンチャー投資をはじめとする会社が先を争って投資に出た理由は何か。ソウル・新沙洞(シンサドン)の本社で会ったカン・ジョンフン代表は、「初心者ではない、ベテランメンバーがいるというのがわが社の長所」と説明した。

カン代表は業界では知られたスポーツマーケティング専門家だ。サムスン電子入社後10年間に5回の五輪でマーケティング業務を担当した。

会社名のワグティ(WAGTI)は「We Are Greater Than I(私より私たちがさらに偉大だ)」という文章の略だ。多様な考えとアイデアがひとつになれば偉大な結果が出てくるだろうという意味を込めたという。

この会社のモットーは「スポーツと関連したすべて」だ。昨年の冬季五輪の時はKTとノースフェイスのマーケティングを代行した。スポーツと関連した商品を企画するのもワグティの特技だ。国際オリンピック委員会(IOC)と契約を結んで製作した「オリンピックヘリテージムーンジャー」が代表作に選ばれる。

カン代表はサムスン電子と第一企画でスポーツマーケティングを担当した人たちを集めてワグティを設立した。創業メンバー5人のうちカン代表を含めサムスン電子出身が3人、第一企画出身が2人だ。全員経験豊富なベテランだ。

カン代表は「2005年にサムスン電子に入社してから10年間に5回の冬季・夏季五輪 マーケティングを担当した。韓国にしっかりとしたスポーツマーケティング企業を作ろうという目標を設定して同僚を集め、2016年に会社を設立した」と話した。

ワグティは大型スポーツイベントのたびにパニックになる。多くの事業がスポーツイベントの時期を前後して進められるためだ。五輪のような超大型イベントだけ引き受けるのではない。昨年10月にはアマチュアサイクリング大会のツール・ド・フランス・エタップ・コリアを行い自転車マニアから大きな関心を集めた。

最近ではスポーツイベントと関連のない事業にも手を出し始めた。事業モデル多角化次元からだ。昨年末に英サッカー専門メディアのゴールドットコムとライセンス契約を結んで生活衣類事業を始めた。最近では「ピックル」というモバイル用サービスも出した。その日の試合結果を予測して正解を当てた人同士で一定額の賞金を分け合うゲームで、ベータテストが進行中だ。ユーザーが増えれば広告を付けて収益モデルとして活用する計画だ。

◇「米朝関係悪化でつぶれるところ」

カン代表に事業をしていて最も苦しかった点を尋ねると、「国際情勢の変化」という突拍子もない答が返ってきた。突発変数のために大型イベントが取り消されるとマーケティング会社が最も大きな影響を受けるという話だった。

フィンガーハート手袋ももともと計画にはなかった製品だった。五輪を控え米国企業とともに推進したプロジェクトがトランプ政権発足により米朝関係が悪化し取り消された。穴があいた100億ウォンのプロジェクトを埋めるためにひねり出したアイテムがフィンガーハート手袋だった。

ワグティの次の目標は東京五輪だ。今回確保した資金を五輪ヘリテージ商品生産とマーケティング事業に集中的に投じる計画だ。カン代表は「スポーツニュースを媒介に外国語教育事業をすることもでき、ファン同士が集まるコミュニティ運営もできる。ストーリーを作り出して人々を感動させるスポーツの力を多様な事業に結びつけるのがワグティの役割だ」と強調した。





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