トランプ大統領が18日、ホワイトハウスの執務室で金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長から金正恩国務委員長の親書を受けている。赤い丸がキム・ヒョクチョル元駐スペイン北朝鮮大使。
太氏は26日、ブログに「キム・ヒョクチョルとは誰か」と題したコメントを載せ、このように主張した。
キム・ヒョクチョル氏は平壌(ピョンヤン)外国語大学フランス語科を卒業し、2000年代初めに外務省に入った後、外交政策と戦略を立てる戦略部署に身を置いていたと、太氏は伝えた。
キム・ヒョクチョル氏が労働党国際部で勤務した自分の父が2000年代初めに駐カンボジア大使として派遣されたことで海外発令が難しくなると、戦略担当部署だった第9局(現政策局)行きを決めたようだというのが、太氏の説明だ。
当時第9局を担当していた李容浩現外相がキム・ヒョクチョル氏をしばらく自分の下に置いて教育し、2005年に中国北京で開催された6カ国協議で北側団長だった金桂冠現第1外務次官の演説も作成したという。
太氏は特に「キム・ヒョクチョルは6カ国協議と2006年の初の核実験に関連する対応処理で功労が認められ、2009年に第9局副局長に昇進した」とし「30代の年齢で外務省戦略部署を率いる副局長になったのは前例がなかった」と振り返った。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が2012年に就任し、若い幹部を大挙起用する際、キム・ヒョクチョル氏も外務省参事(次官級)に昇進したが、これも「北朝鮮外交史上初めてのことで、みんなが驚いた」と太氏は伝えた。
キム・ヒョクチョル氏が2014年末に駐スペイン初代北朝鮮大使に任命された背景について、太氏は「10年間も外国で勤務したことがなく、気の毒に思った金桂冠次官が努力した」と主張した。
太氏はキム・ヒョクチョル氏が米朝高官級会談代表団に含まれたことに関し、「外務省で戦略を立てる参事に復帰したり、統一戦線部に移った可能性がある」とし「戦略に優れたキム・ヒョクチョルを米国に送り、6・12合意を覆そうとするトランプ大統領を牽制しようという狙い」と分析した。
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