ソウル三成洞SMタウンに設置された電光掲示板には商業広告やK-POP歌手の映像が映し出されている。
24日、SMタウンの前では、この電光掲示板を背景にして写真を撮影する海外観光客が目についた。台湾から来た大学生のYさん(22)は「世界数十カ所をめぐったが、このように美しい広告がある都市は初めて」としながら「遠くからもひと目で目に入り、童話の中の明かりのようだ」と話した。SMタウンと直結しているCOEXミレニアム広場には壁面を振り返る市民が多かった。広場の柱にある縦2.8メートル・横1.2メートルの9つの電光掲示板が道行く人々の注目を引きつけているからだ。市民のKさん(24)は「この広告物が広場の景観を一層洗練し、活力あるものにしている」と話した。三成洞COEX・貿易センター一帯(約7万8400平方メートル)は「屋外広告物自由表示区域」だ。国内で唯一大きさや種類・色・形態に関する規制を受けずに自由に屋外広告物を設置できる場所だ。2016年関連法(屋外広告物などの管理と屋外広告産業振興に関する法律)の改正により行政安全部が指定した。韓国版「ニューヨーク・タイムズスクエア」といえる。江南(カンナム)区庁都市計画課のチェ・ジヌ課長は「国内で初めて指定されてから今年で3年になった」としながら「2016年当時、行政安全部の審査で全国11の地方自治体が競合して江南区が唯一選ばれた」と話した。
現在、大型電光掲示板はSMタウンの柱や三成洞現代デパート免税店の外壁を含めて合計6カ所に設置・運営されている。チェ課長は「広告はずっと完売を記録している」としながら「電光掲示板があまりにも大きく、遠くからでも目につきやすいので一つの広告が月平均100回送出されて反復効果が高い」と説明した。
K-POP韓流ファンがひときわ多く集まる場所はSMタウン前のK-POP広場に設置された電光掲示板だ。有名K-POP歌手のミュージックビデオ(MV)が絶えず登場するからだ。この電光掲示板には商業広告は出すことはできず、すべて「公共コンテンツ」(非商業映像物)だけが許可されている。
COEX一帯の電光掲示板は掲載領域や観光客との疎通などで一歩進化している。昨年6月、SMタウン外壁電光掲示板では2018ロシアワールドカップ(W杯)の試合が生中継され、市民4万人余りがこの電光掲示板の前で視聴・応援をした。今月1日には新年カウントダウン行事がCOEX東側広場の電光掲示板前で開かれたが、国内外の観光客1万人余りの視線がここに集まった。
チェ課長は「年内に永東大路(ヨンドンデロ)にポールサイン(地面に固定された電光掲示板)等を設置して合計10カ所に第1段階電光掲示板構築を完了し、来年からは第2段階として新技術と芸術コンテンツを組み合わせ、この地域全体を屋外広告とデジタル文化・芸術が結合した世界的なランドマークにしていく」と話した。
この記事を読んで…