「エストニア、スイス、フィンランド、米国、シンガポール…」。「ひょっとして」と思ったが、「やはり」だった。もう一度確認したが「韓国」はなかった。全米民生技術協会(CTA)の「革新チャンピオン」国家リストのことだ。家電見本市CESを主催するCTAは「CES2019」が開催された今月初め、革新チャンピオン16カ国を発表した。ベンチャー政策がうまく機能してベンチャー企業が活発な国々だ。創業しやすい環境、税金制度、人的資源など14項目を比較評価して選定した。今年が2年目だ。韓国は2年連続で名を連ねることができなかった。定評のある技術先進国はもちろん、ニュージーランド、ポルトガル、チェコ、リトアニアなどにも点数で下回った。CESで見えた韓国ベンチャー政策の素顔だ。
韓国ベンチャーの現住所はCESのベンチャー専門展示館「ユーレカパーク(Eureka Park)」でも赤裸々に表れた。ここを圧倒していたのはフランスだった。入口に設置された案内板からそうだ。「フランス館」という名の下、152社のベンチャーリストがあった。人工知能(AI)、スマートシティ、拡張現実など先端分野を網羅した。36社が参加した韓国館とは対照的だった。フランス館の位置は入口を入ったところだった。152社すべてがフランスを象徴する雄鳥のマークを共通で掲げてそれぞれの技術を展示した。眼鏡なく楽しめる3次元テレビ、呼ぶとワインやおつまみを運んでくる「サービングロボット」もあった。展示館の通路は地下鉄のように込み合っていた。
フランスは2014年からベンチャーが「フランス」ブランドのもとに集まってCESに参加している。政府機関「ビジネスフランス」が主管する。ビジネスフランスは韓国のKOTRA(韓国貿易投資振興公社)のように輸出マーケティング支援と海外投資誘致を担当する。KOTRAとの違いはベンチャー育成だ。ベンチャーに投資した後、マーケティングと経営支援をする「アクセラレーター」の役割までもする。現在250社のベンチャーを育成している。理由を尋ねると、ビジネスフランスのエリック・モラン技術・革新サービス担当理事はこのように答えた。「ベンチャーはグローバル技術マーケティングをしてこそ価値がまともに認められる。グローバルマーケティングはもともとビジネスフランスの業務だ。したがってアクセラレーターの役割は当然だ。CES参加も最も強力なグローバルマーケティング手段となるからだ」。
フランスだけではない。イスラエル館はユーレカ館の真ん中にある。隣はオレンジ色に展示ブースを統一したオランダだった。ともに観覧客で賑わっていた。
KOTRAがベンチャー36社を集めた韓国館は入口の反対側にあった。フランス館などと比べると活気がない。昨年は韓国館がなかった。ベンチャーを育成すると言いながらもグローバルマーケティングを支援する考えは不足していた。今回のCESで最も奥にあったのもそのためだ。CESは過去の参加記録などに基づいて場所を配分する。初めて参加した韓国館は良い場所を確保できなかった。ユーレカパークを訪れたベンチャー関係者は「悲劇」と表現した。
グローバルマーケティングはベンチャー自らが価値を高めるためにすることでもある。しかし創業したばかりのベンチャーにはそのような力がない。ビジネスフランスが自国のベンチャーの海外マーケティングを支援する理由だ。この分野で遅れている韓国はベンチャーの価値が低い。似た米国のベンチャーに比べて数十分の1の価値というのが定説だ。ナビゲーション「キムキサ」を見てもそうだ。カカオが650億ウォン(約63億円)で買収した。一方、技術が似ているイスラエルのベンチャー「ウェイズ」はグーグルが20倍近い1兆2000億ウォンで買収した。もちろん「キムキサ」は言語の壁のためグローバル市場に進出しにくい。しかし言語が重要でない技術市場は話が変わる。それでベンチャーはグローバルマーケティングが必要となる。しかしCESで見られるように、国内ベンチャー政策は今までグローバルマーケティングを度外視してきた。
「革新国家」リストに含まれず…CESで見えた韓国ベンチャーの素顔(2)
韓国ベンチャーの現住所はCESのベンチャー専門展示館「ユーレカパーク(Eureka Park)」でも赤裸々に表れた。ここを圧倒していたのはフランスだった。入口に設置された案内板からそうだ。「フランス館」という名の下、152社のベンチャーリストがあった。人工知能(AI)、スマートシティ、拡張現実など先端分野を網羅した。36社が参加した韓国館とは対照的だった。フランス館の位置は入口を入ったところだった。152社すべてがフランスを象徴する雄鳥のマークを共通で掲げてそれぞれの技術を展示した。眼鏡なく楽しめる3次元テレビ、呼ぶとワインやおつまみを運んでくる「サービングロボット」もあった。展示館の通路は地下鉄のように込み合っていた。
フランスは2014年からベンチャーが「フランス」ブランドのもとに集まってCESに参加している。政府機関「ビジネスフランス」が主管する。ビジネスフランスは韓国のKOTRA(韓国貿易投資振興公社)のように輸出マーケティング支援と海外投資誘致を担当する。KOTRAとの違いはベンチャー育成だ。ベンチャーに投資した後、マーケティングと経営支援をする「アクセラレーター」の役割までもする。現在250社のベンチャーを育成している。理由を尋ねると、ビジネスフランスのエリック・モラン技術・革新サービス担当理事はこのように答えた。「ベンチャーはグローバル技術マーケティングをしてこそ価値がまともに認められる。グローバルマーケティングはもともとビジネスフランスの業務だ。したがってアクセラレーターの役割は当然だ。CES参加も最も強力なグローバルマーケティング手段となるからだ」。
フランスだけではない。イスラエル館はユーレカ館の真ん中にある。隣はオレンジ色に展示ブースを統一したオランダだった。ともに観覧客で賑わっていた。
KOTRAがベンチャー36社を集めた韓国館は入口の反対側にあった。フランス館などと比べると活気がない。昨年は韓国館がなかった。ベンチャーを育成すると言いながらもグローバルマーケティングを支援する考えは不足していた。今回のCESで最も奥にあったのもそのためだ。CESは過去の参加記録などに基づいて場所を配分する。初めて参加した韓国館は良い場所を確保できなかった。ユーレカパークを訪れたベンチャー関係者は「悲劇」と表現した。
グローバルマーケティングはベンチャー自らが価値を高めるためにすることでもある。しかし創業したばかりのベンチャーにはそのような力がない。ビジネスフランスが自国のベンチャーの海外マーケティングを支援する理由だ。この分野で遅れている韓国はベンチャーの価値が低い。似た米国のベンチャーに比べて数十分の1の価値というのが定説だ。ナビゲーション「キムキサ」を見てもそうだ。カカオが650億ウォン(約63億円)で買収した。一方、技術が似ているイスラエルのベンチャー「ウェイズ」はグーグルが20倍近い1兆2000億ウォンで買収した。もちろん「キムキサ」は言語の壁のためグローバル市場に進出しにくい。しかし言語が重要でない技術市場は話が変わる。それでベンチャーはグローバルマーケティングが必要となる。しかしCESで見られるように、国内ベンチャー政策は今までグローバルマーケティングを度外視してきた。
「革新国家」リストに含まれず…CESで見えた韓国ベンチャーの素顔(2)
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