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東日本大地震の放射能流出時、日本入りしたファーウェイ皇太女・孟晩舟副会長(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ファーウェイの孟晩舟副会長が2016年に精華大学で講演をしている。(写真=ファーウェイ心声社区)

「勇敢とは恐れないということではありません。心の中に信念があるという意味です」。

2016年9月、北京・清華大学大講堂。ファーウェイ(HUAWEI・華為)の最高財務責任者(CFO)である孟晩舟副会長(47)が学生800人余りの前で5年前の東日本大地震当時を思い出させて信念を強調した。

「日本地震、ネパール地震当時、ファーウェイ職員は逃げ出しませんでした。あなたが顧客をあきらめず、顧客を捨てず、顧客のポケットのお金ばかり見るのでなければ、その時はじめて顧客のお金が自分の財布に入ってきます」。


2011年3月11日の東日本大震災当時、津波で福島の原子力発電所が破損し放射性物質が大量に流出した時、孟晩舟副会長は日本行きの航空機に乗った。「他の通信設備供給業者が日本を離れた時、ファーウェイは残留を選択しました。地震発生1週間後に香港から日本行きの旅客機に乗りました。大型航空機の乗客は私を含め2人でした。支社で会議の途中に余震が起きました。みな顔が土気色に変わりましたが、すぐに慣れました。ファーウェイのエンジニアは保護服を着て福島へ向かいました。通信設備を修理しました」。

東日本大地震の時に放射能に汚染された日本へ向かったのが孟晩舟副会長だった。

1980年代に中国通信業界に4大流派が誕生した。まず、巨龍。巨大な龍という意味だ。2番目に大唐。中国史上最盛期と評価される唐の前に大きな大を付けた。3番目に、中興。中華の復興を意味する。4番目にファーウェイ。中華の行動という意味だ。中国興しのために行動に出るという言葉だ。人民解放軍を退役した任正非会長(74)が1987年に韓国ウォンで300万ウォン(約30万円)で創設した。この4社の最初の文字を取ると「巨大中華」という意味深長な単語になる。

ファーウェイは形式上100%民営会社だ。任正非会長が1.4%の唯一の大株主で残りの株は従業員が持っている。「上場すれば株主の金儲けばかり促す」とし、任正非会長は非上場に固執した。

孟晩舟副会長は1993年にファーウェイに入社した。案内員、タイピスト、展示会補助などの雑用から始めた。創社初期の社内の秘書の3人中1人だった。1998年に華中科学技術大学で会計学の修士学位を取得して財務通に成長した。

2013年まで任正非会長の娘という事実は公表されていなかった。2011年にCFOに昇進した後、ことし3月の経営陣交替の時に任正非会長が辞任した副会長の肩書を継いだ。それにより孟晩舟副会長が任正非会長の後継者でありグループの皇太女であることが刻印された。

米国中央情報局(CIA)は2011年の報告書でファーウェイが大規模な政府補助金を受け、政府のために情報サービスを提供していると指摘した。2012年には米下院がファーウェイの報告書を出してこのような分析に説得力を加えた。

カナダのブリティッシュコロンビア州最高裁は11日(現地時間)、孟晩舟副会長の保釈を許可した。裁判所を出た孟晩舟副会長はSNSに「ファーウェイと祖国が誇らしい」と記した。もちろんカナダ裁判所は孟晩舟副会長の米国引渡審理を継続する。出頭命令を受けた2月6日に米国引渡決定が下される可能性も高い。引渡が行われる場合、孟晩舟副会長は最大30年刑も覚悟しなければならない。ファーウェイの後継者の構図から脱落するという意味だ。

しかし、中国のネットユーザーは孟晩舟副会長に熱狂した。8日、ウェイボ―(微博・中国版ツイッター)に余承東ファーウェイ消費者部門代表が「孟晩舟、あなたの勝利です」と投稿した。財経要参というブロガーが保釈聴聞会初日の孟晩舟副会長の様子を称賛する文章を投稿した。そこには次のような賛辞が書かれた。

『「ファーウェイの最もすごい女性」という称号が面目を失わなかった』、「孟晩舟はまだ法廷で勝利を確定することはできなかったが、彼女の姿は自身が勝利したことを雄弁に語った」、『「人間は破滅させられることができても敗北はしない」とヘミングウェイは『老人と海』でこのように語った。この言葉に照らし合わせてみれば孟晩舟はすでに勝利している』。

「任正非が率いるファーウェイは事態を拡大・尖鋭化したり統制しにくい世論戦を発動したりしなかった。法律を信じ、相対的に平穏な司法体制の中での解決を選択した」。

ネットユーザー216万人がこの文を引用し、激励のコメントが殺到した。

孟晩舟副会長はファーウェイ内部に「ブルーアーミー(藍軍、Blue Army)」という組織を作ったと知られている。絶えずファーウェイを攻撃するのが部署の任務だ。外部の攻撃に抗体を作って成長を促進するためだ。米国の今回の攻撃対応にファーウェイの「ブルーアーミー」が対応した可能性が高い。

孟晩舟副会長は母方の姓を名乗った。2013年のインタビューで「私の名前は16歳の時に自分で変えた。母親の姓にした。弟は任平(40)だ。現在、ファーウェイ傘下の慧通(Smartcom)に勤めている」と説明した。



東日本大地震の放射能流出時、日本入りしたファーウェイ皇太女・孟晩舟副会長(2)


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