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北の鉄道恥ずかしいという金委員長…KTX脱線でもっときまりが悪い文大統領

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩労働党委員長の妹金与正労働党中央委員会第1副部長を含む代表団が2月に専用機に乗り仁川空港に到着し平昌冬季五輪出席のためKTXに搭乗している。(写真=青瓦台写真記者団)

◇金正恩委員長が関心のKTX、脱線写真で答礼訪問の動線にも影響?

8日に発生した江陵(カンヌン)線KTX脱線事故で安全に疑問が提起され、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が答礼訪問する場合の動線にも影響を及ぼすか注目される。KTX乗車は鉄道近代化に格別の関心を見せてきた金委員長の「南朝鮮体験」最優先順位に選ばれてきたためだ。

今回事故が起きた江陵線KTXは南北関係でも象徴的な意味がある。金委員長は2月に実妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長を平昌(ピョンチャン)冬季五輪開幕式に派遣する破格の決定をしたが、当時金与正氏はソウルと平昌間の移動のため江陵線KTXに乗った。金与正氏は北に戻り「KTX搭乗記」を兄に提出したという。金委員長は4月に板門店(パンムンジョム)で行われた南北首脳会談でKTX問題を直接取り上げたりもした。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は当時記者会見で「(金委員長が)『平昌五輪に行ってきた人たちはみんな平昌高速列車が良いと言っていた』と話した」と明らかにした。金委員長は「文大統領が(北朝鮮に)来られたら心配なことが北側の交通が不備で不便を感じさせそうなことだ。南側のこうした環境にいて北に来ればきまりが悪いかもしれない」としてKTXに言及したという。これに対し文大統領は「今後北側と鉄道が連結されれば南北がともに高速鉄道を利用できるだろう」と話した。


金委員長は6月の3度目の訪中の際も別に時間を取って北京の鉄道インフラ企業を訪問した。金委員長が北朝鮮経済を再生させるための大きな軸のひとつとして鉄道網近代化などインフラ整備を念頭に置いているという点があちこちで現れた格好だ。

これに対し韓国政府も金委員長の答礼訪問が実現するならKTXを利用して意味ある場所に移動する動線を念頭に置いていた。文大統領と金委員長が一緒にKTXに乗りサムスンの器興(キフン)や平沢(ピョンテク)の工場、現代(ヒョンデ)自動車の蔚山(ウルサン)工場など地方を視察する可能性まで占われた。南北間の鉄道が連結される場合、出発点になる釜山(プサン)も議論される訪問地のひとつだった。

だが開業してわずか1年もたたないうちに江陵線KTX列車が運行中に脱線して2両が完全に線路を逸脱する事故が起き、金委員長のための「KTXツアー」に変数となるのではないかという指摘が出ている。歴史に残る北朝鮮指導者の初めての韓国訪問で北側が最も気を遣うのは安全問題であるためだ。ある元外交官は「決断力ある金委員長の性格上そんなことは念頭に置かないという可能性は大きいが、側近グループの懸念が思ったより深刻かもしれない。大きく負傷した人はいないといってもすでに金与正氏が乗り、最高尊厳が乗るかも知れない列車が脱線転覆するイメージが北側に深く刻み付けられかねない」と伝えた。





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