北朝鮮の金正恩労働党委員長の妹金与正労働党中央委員会第1副部長を含む代表団が2月に専用機に乗り仁川空港に到着し平昌冬季五輪出席のためKTXに搭乗している。(写真=青瓦台写真記者団)
今回事故が起きた江陵線KTXは南北関係でも象徴的な意味がある。金委員長は2月に実妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長を平昌(ピョンチャン)冬季五輪開幕式に派遣する破格の決定をしたが、当時金与正氏はソウルと平昌間の移動のため江陵線KTXに乗った。金与正氏は北に戻り「KTX搭乗記」を兄に提出したという。金委員長は4月に板門店(パンムンジョム)で行われた南北首脳会談でKTX問題を直接取り上げたりもした。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は当時記者会見で「(金委員長が)『平昌五輪に行ってきた人たちはみんな平昌高速列車が良いと言っていた』と話した」と明らかにした。金委員長は「文大統領が(北朝鮮に)来られたら心配なことが北側の交通が不備で不便を感じさせそうなことだ。南側のこうした環境にいて北に来ればきまりが悪いかもしれない」としてKTXに言及したという。これに対し文大統領は「今後北側と鉄道が連結されれば南北がともに高速鉄道を利用できるだろう」と話した。
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