「今後KTXをどう信じて乗れというのですか。スピードはこんなに速いのに、事故が再発したらどうするつもりなのですか…」
KTX脱線事故の翌日の9日午前、江原道江陵市(カンウォンド・カンヌンシ)の江陵駅。40~50人の乗客が待合室で寒さをしのぎながら代替バスを待っていた。体感温度が氷点下13度を下回り、乗客は外に出て行こうと考えることすらできなかった。
バスと列車の時間を確認した乗客は、KORAIL(韓国鉄道公社)職員の案内に従って、急ぎ足で平昌(ピョンチャン)珍富(チンブ)駅行きのバス乗り場に移動した。発車間際に到着した乗客は急いで走り乗ったりもした。
2日前にソウルから旅行で江陵に来たイ・グムヒさん(69)は「事故の知らせを聞いて息子に迎えに来てもらうよう連絡しようかどうか朝まで悩んだ」とし「仕方なくて乗るが、今後KTXを利用するのが心配だ」と話した。
KTX江陵線の列車脱線事故以降、乗客の不安が強まっている。ムン・ヒョンチョルさん(25)は「事故の知らせを聞いて市外バスを調べてみたりもした」とし「結局、時間のこともあって列車に乗ることにしたが、心は穏やかではない」と打ち明けた。
列車時間問題で不便を強いられる乗客も少なくなかった。8日午後、江陵駅で会ったイさん(52)は「シャトルバスに定刻に乗れないのではないか、順番が後回しにされるのではないかと心配になって、列車予定時間より1時間30分早く家を出た」とし「本当は余裕を持って出発しようと思ったのに、ご飯も食べられなかった」と訴えた。
ソウルの清涼里(チョンニャンニ)駅から江陵行き列車に乗ってきたという60代夫婦は「珍富駅からシャトルバス乗ってきたせいで到着時刻が予定よりも1時間ほど遅れた」と話した。
KORAILは江陵駅~珍富駅区間にシャトルバス45台を投じて乗客を移送している。江陵駅関係者は「江陵駅まで乗車券を購入した乗客が珍富駅でシャトルバスに乗り換えて江陵駅に移動する場合、バス代は無料」とし「これら乗客にはKTX利用料金の50%を遅延補償金として支払う」と説明した。
この日午前、事故現場では大型クレーンを利用した線路復旧作業が行われていた。クレーンで客車を持ち上げた後、線路破損などを確認した。復旧作業には400人余りの人材とクレーン4台、フォークレーン8台などの装備が投じられた。
現場関係者は「線路の一部が破損するか歪んだ状態なので、客車を1両ずつ持ち上げた状態で線路を取り替える作業を行っている」とし「破損した線路が復旧できたら新しい線路に客車を載せて(破損したものを)取り除いている」と説明した。
KORAILは10日午前2時までに復旧作業を終わらせる計画だ。だが、現場ではKTXが客車と客車の間が関節型で連結された構造なので線路の上に列車を載せ直す作業に手間取り、当初の予定時間よりも復旧完了がずれ込むとの懸念も出たりした。10日午前5時30分に江陵駅を出発する始発電車を運行するのがKORAILの目標だ。これに先立ち、8日午前7時35分、江陵駅を出発したKTXが出発5分後に軌道を離脱する事故が発生した。この事故で乗客15人と乗務員1人など合計16人が負傷した。
事故直後、乗客は「乗務員の案内や救助がなかった」と不満を吐露した。代わりに列車に乗っていた軍人が乗客の避難を助けたという。事故列車に乗っていたある乗客は「歩行が難しいいほど列車が傾いたが、乗務員は大きな事故ではないとだけ説明した」とし「脱出後も50分以上寒さに震えることになった」と話した。
KORAIL側は「事故当時、案内放送システムが作動しなかったため肉声による避難を案内し、乗客救護を最優先にして事故を収拾した」と説明した。
一方、国会国土交通委員会の洪哲鎬(ホン・チョルホ)議員などによると、先月19日にソウル駅KTX列車-フォークレーン衝突事故をはじめ、最近3週間で10件の鉄道事故が発生したことが分かった。2013年から最近5年7カ月間には661件の鉄道事故が発生した。このうちKTX関連の事故は109件に達している。
KTX脱線事故の翌日の9日午前、江原道江陵市(カンウォンド・カンヌンシ)の江陵駅。40~50人の乗客が待合室で寒さをしのぎながら代替バスを待っていた。体感温度が氷点下13度を下回り、乗客は外に出て行こうと考えることすらできなかった。
バスと列車の時間を確認した乗客は、KORAIL(韓国鉄道公社)職員の案内に従って、急ぎ足で平昌(ピョンチャン)珍富(チンブ)駅行きのバス乗り場に移動した。発車間際に到着した乗客は急いで走り乗ったりもした。
2日前にソウルから旅行で江陵に来たイ・グムヒさん(69)は「事故の知らせを聞いて息子に迎えに来てもらうよう連絡しようかどうか朝まで悩んだ」とし「仕方なくて乗るが、今後KTXを利用するのが心配だ」と話した。
KTX江陵線の列車脱線事故以降、乗客の不安が強まっている。ムン・ヒョンチョルさん(25)は「事故の知らせを聞いて市外バスを調べてみたりもした」とし「結局、時間のこともあって列車に乗ることにしたが、心は穏やかではない」と打ち明けた。
列車時間問題で不便を強いられる乗客も少なくなかった。8日午後、江陵駅で会ったイさん(52)は「シャトルバスに定刻に乗れないのではないか、順番が後回しにされるのではないかと心配になって、列車予定時間より1時間30分早く家を出た」とし「本当は余裕を持って出発しようと思ったのに、ご飯も食べられなかった」と訴えた。
ソウルの清涼里(チョンニャンニ)駅から江陵行き列車に乗ってきたという60代夫婦は「珍富駅からシャトルバス乗ってきたせいで到着時刻が予定よりも1時間ほど遅れた」と話した。
KORAILは江陵駅~珍富駅区間にシャトルバス45台を投じて乗客を移送している。江陵駅関係者は「江陵駅まで乗車券を購入した乗客が珍富駅でシャトルバスに乗り換えて江陵駅に移動する場合、バス代は無料」とし「これら乗客にはKTX利用料金の50%を遅延補償金として支払う」と説明した。
この日午前、事故現場では大型クレーンを利用した線路復旧作業が行われていた。クレーンで客車を持ち上げた後、線路破損などを確認した。復旧作業には400人余りの人材とクレーン4台、フォークレーン8台などの装備が投じられた。
現場関係者は「線路の一部が破損するか歪んだ状態なので、客車を1両ずつ持ち上げた状態で線路を取り替える作業を行っている」とし「破損した線路が復旧できたら新しい線路に客車を載せて(破損したものを)取り除いている」と説明した。
KORAILは10日午前2時までに復旧作業を終わらせる計画だ。だが、現場ではKTXが客車と客車の間が関節型で連結された構造なので線路の上に列車を載せ直す作業に手間取り、当初の予定時間よりも復旧完了がずれ込むとの懸念も出たりした。10日午前5時30分に江陵駅を出発する始発電車を運行するのがKORAILの目標だ。これに先立ち、8日午前7時35分、江陵駅を出発したKTXが出発5分後に軌道を離脱する事故が発生した。この事故で乗客15人と乗務員1人など合計16人が負傷した。
事故直後、乗客は「乗務員の案内や救助がなかった」と不満を吐露した。代わりに列車に乗っていた軍人が乗客の避難を助けたという。事故列車に乗っていたある乗客は「歩行が難しいいほど列車が傾いたが、乗務員は大きな事故ではないとだけ説明した」とし「脱出後も50分以上寒さに震えることになった」と話した。
KORAIL側は「事故当時、案内放送システムが作動しなかったため肉声による避難を案内し、乗客救護を最優先にして事故を収拾した」と説明した。
一方、国会国土交通委員会の洪哲鎬(ホン・チョルホ)議員などによると、先月19日にソウル駅KTX列車-フォークレーン衝突事故をはじめ、最近3週間で10件の鉄道事故が発生したことが分かった。2013年から最近5年7カ月間には661件の鉄道事故が発生した。このうちKTX関連の事故は109件に達している。
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