北朝鮮が22年前の江陵(カンヌン)潜水艦浸透事件をユーチューブに載せ、「江陵の自爆勇士」と表現した。北朝鮮住民はユーチューブに接続できないため、これは北朝鮮の国外向け、特に非核化を行動に移せという米国に向けて北朝鮮の能力を誇示しようとする対外用「ユーチューブ示威」とみられる。
先月25日、ユーチューブの北朝鮮広報チャンネルに「偉大な同志5部:党に尽くす道に人生の栄光あり」というテーマのドキュメンタリー(1時間6分21秒)が掲載された。北朝鮮ではいわゆる「忠臣」という人物たちの人生を見習おうという住民思想学習用の映像物だ。
この映像には第4軍団長だった金格植(キム・ギョクシク)と1996年9月に江原道江陵に浸透した潜水艦の乗組員が登場した。映像は金格植を「銃隊とともに歩んだ人生」と評価した。金日成(キム・イルソン)主席(1994年死去)が金格植に賞として拳銃を贈る場面、金正日(キム・ジョンイル)総書記(2011年死去)と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が金格植の部隊を訪れて激励する場面も登場する。
金格植は西海(ソヘ、黄海)前方部隊の第4軍団長だった2010年11月23日、延坪島(ヨンピョンド)砲撃戦を起こした。韓国戦争(朝鮮戦争)後に韓国領土に初めて大規模な砲撃をした事件の核心人物を前に出したのだ。
また、8分30秒の江陵潜水艦事件の部分で北朝鮮は武装共産軍の「全員自爆」を大きく紹介した。1996年9月の江陵潜水艦事件とは、北朝鮮が情報収集などの目的で武装共産軍を江陵に浸透させたが海岸に座礁した後、韓国軍と交戦までした歴代級の挑発事件だ。潜水艦が座礁すると、乗組員は陸地に上陸し、その後、韓国軍が包囲網を狭めると24人が自爆したり射殺された。残りの2人のうち1人は捕まり、1人は遺体も発見されなかった。
北朝鮮は映像で「20余年前に世界を驚かせた江陵の自爆勇士」とし「数十万人の敵に包囲されても屈することなく勇敢に戦って犠牲になった25人の戦士の英雄的偉勲は今日も輝いている」と主張した。彼らが自爆の直前に「将帥峰の前、突破できる可能性はない。全員自爆を覚悟する。将軍様の安寧を望む。金正日(キム・ジョンイル)将軍万歳!」と無線通信を送った内容も紹介した。将帥峰は金正日総書記の生家と北朝鮮が主張する密林の野営地の前の峰(現正日峰)を意味する。また、金正恩委員長が2016年、事件発生から20年を迎えて遺族の世話をしたという内容も付け加えた。
北朝鮮は当初、この映像を昨年3月31日に朝鮮中央テレビで報道した。世代を次ぐ忠誠とこれを見習おうという内部宣伝用だ。ところが1年余り過ぎた今、北朝鮮内部では遮断されているユーチューブにこれを載せた。休戦後に韓国に対する砲撃挑発を主導した金格植と、米国が敏感になる潜水艦を強調した、「米国は見るべき」という映像だ。特に米国が強く懸念しているのが北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)開発という点で、突然の潜水艦映像は米国の非核化圧力に対する警告とも解釈できる。
チョン・ヨンソン建国大統一人文学研究団教授は「北は必要に応じて宣伝手段と内容を緻密に選別する。ミサイル発射や核実験など直接挑発すれば対話局面が変わるという懸念のため、代わりに過去の映像を持ち出したのだろう」と述べた。また「米朝交渉がうまく進まないためオンラインを活用したようだ。いつでも命を犠牲にできる軍人がいて、延坪島攻撃が再現されるという点を前に出し、圧力を加えようという意味とみられる」と話した。
先月25日、ユーチューブの北朝鮮広報チャンネルに「偉大な同志5部:党に尽くす道に人生の栄光あり」というテーマのドキュメンタリー(1時間6分21秒)が掲載された。北朝鮮ではいわゆる「忠臣」という人物たちの人生を見習おうという住民思想学習用の映像物だ。
この映像には第4軍団長だった金格植(キム・ギョクシク)と1996年9月に江原道江陵に浸透した潜水艦の乗組員が登場した。映像は金格植を「銃隊とともに歩んだ人生」と評価した。金日成(キム・イルソン)主席(1994年死去)が金格植に賞として拳銃を贈る場面、金正日(キム・ジョンイル)総書記(2011年死去)と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が金格植の部隊を訪れて激励する場面も登場する。
金格植は西海(ソヘ、黄海)前方部隊の第4軍団長だった2010年11月23日、延坪島(ヨンピョンド)砲撃戦を起こした。韓国戦争(朝鮮戦争)後に韓国領土に初めて大規模な砲撃をした事件の核心人物を前に出したのだ。
また、8分30秒の江陵潜水艦事件の部分で北朝鮮は武装共産軍の「全員自爆」を大きく紹介した。1996年9月の江陵潜水艦事件とは、北朝鮮が情報収集などの目的で武装共産軍を江陵に浸透させたが海岸に座礁した後、韓国軍と交戦までした歴代級の挑発事件だ。潜水艦が座礁すると、乗組員は陸地に上陸し、その後、韓国軍が包囲網を狭めると24人が自爆したり射殺された。残りの2人のうち1人は捕まり、1人は遺体も発見されなかった。
北朝鮮は映像で「20余年前に世界を驚かせた江陵の自爆勇士」とし「数十万人の敵に包囲されても屈することなく勇敢に戦って犠牲になった25人の戦士の英雄的偉勲は今日も輝いている」と主張した。彼らが自爆の直前に「将帥峰の前、突破できる可能性はない。全員自爆を覚悟する。将軍様の安寧を望む。金正日(キム・ジョンイル)将軍万歳!」と無線通信を送った内容も紹介した。将帥峰は金正日総書記の生家と北朝鮮が主張する密林の野営地の前の峰(現正日峰)を意味する。また、金正恩委員長が2016年、事件発生から20年を迎えて遺族の世話をしたという内容も付け加えた。
北朝鮮は当初、この映像を昨年3月31日に朝鮮中央テレビで報道した。世代を次ぐ忠誠とこれを見習おうという内部宣伝用だ。ところが1年余り過ぎた今、北朝鮮内部では遮断されているユーチューブにこれを載せた。休戦後に韓国に対する砲撃挑発を主導した金格植と、米国が敏感になる潜水艦を強調した、「米国は見るべき」という映像だ。特に米国が強く懸念しているのが北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)開発という点で、突然の潜水艦映像は米国の非核化圧力に対する警告とも解釈できる。
チョン・ヨンソン建国大統一人文学研究団教授は「北は必要に応じて宣伝手段と内容を緻密に選別する。ミサイル発射や核実験など直接挑発すれば対話局面が変わるという懸念のため、代わりに過去の映像を持ち出したのだろう」と述べた。また「米朝交渉がうまく進まないためオンラインを活用したようだ。いつでも命を犠牲にできる軍人がいて、延坪島攻撃が再現されるという点を前に出し、圧力を加えようという意味とみられる」と話した。
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