韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2日、機内懇談会で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の年内答礼訪問の可能性を開いておいた。しかし金委員長が実際に訪韓する場合、首脳間で議論する議題のほか、警護や儀典が大きな課題になる見通しだ。金委員長が韓国戦争(朝鮮戦争)以降初めて韓国(板門店除く)を訪問する北朝鮮の指導者となるからだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は「急げば10日間から1週間以内に答礼訪問の準備を終えることができる」とし「我々ができるラインで準備をしている」と伝えた。
青瓦台が最も苦心しているのは金委員長の安全問題だ。文大統領は懇談会で「おそらく金委員長のソウル答礼訪問について北側が最も考慮する部分が警護や安全の問題ではないだろうか」と述べた。北朝鮮は最高指導者の動きを露出しない。金委員長が列車で訪中した当時も大きなシートを設置して姿を隠した。青瓦台関係者は「金委員長個人の警護チームだけで約100人」と説明した。金委員長が訪韓すれば極秘で移動するのが難しいうえ、保守団体の激しい反対デモが行われるはずで、これに対する北朝鮮側の負担感が相当あるという。
一部では最近、ウォン・ギョンファン仁川(インチョン)警察庁長をソウル警察庁長にしたのも金正恩委員長の訪韓を念頭に置いたためという見方も出ている。ウォン庁長はソウル庁101警備団長、ソウル庁警務部長などを務めた警備・警務分野の専門家だ。昨年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)期間に江原(カンウォン)警察庁長でありながらオリンピック治安を総括した。政府関係者は「ほかの要素も当然、人選に影響を与えたが、ソウル庁長が外郭警護責任者であるため金委員長の答礼訪問状況も当然考慮されたのではないだろうか」と話した。
文大統領は何回か平壌(ピョンヤン)首脳会談での歓待に言及した。最も印象深い場面には綾羅島(ヌンラド)5・1競技場での演説を挙げる。金委員長の訪韓でもこれに匹敵するイベントを構想していると読み取ることができる。文大統領は今回の懇談会でも「金委員長が自ら国際メディアの前で完全な非核化を約束し、同じ話を私が15万人の平壌市民の前で直接演説する機会も与えた」と紹介した。
青瓦台と与党内外では金委員長が訪問すれば国会演説を推進する案が議論される。野党は「金委員長が顕忠院国立墓地に献花し、韓国哨戒艦『天安』の遺族と国民に謝罪するのが先だ」(金聖泰自由韓国党院内代表)という立場であり、国会演説が実現するかどうかは未知数だ。青瓦台政務首席室の関係者も「答礼訪問が確定してこそ検討できるが、野党のボイコットなど変数が多い」と話した。
国会演説のほか金委員長の訪問場所についてもいくつかのアイデアが議論されている。ある青瓦台関係者は「白頭山(ペクドゥサン)答礼訪問レベルで漢拏山(ハルラサン)訪問は最優先順位に入っている」とし「金委員長がKTXに乗りたいというので検討している」と述べた。
たとえ答礼訪問が実現しても両首脳間の合意を通じて成果を出すのは難しいという観測が多い。「本競技」は2回目の米朝首脳会談であるからだ。文大統領も「金委員長のソウル答礼訪問自体に大きな意味がある」とし「議題については議論しなければならないが、まずは答礼訪問自体の実現が非常に重要だ」と述べた。
青瓦台関係者は「今回の答礼訪問で金委員長にあまりにも多くのことを要求すべきでないと考える」とし「金委員長の2回目の訪韓ではより大きな意味のあることができるだろう」と話した。別の青瓦台関係者は「まだ北側から連絡はない」としながらも「首脳間で合意した内容を忠実に執行するために、さまざまな形で北側とお互い疎通しながら調整している」と明らかにした。
青瓦台が最も苦心しているのは金委員長の安全問題だ。文大統領は懇談会で「おそらく金委員長のソウル答礼訪問について北側が最も考慮する部分が警護や安全の問題ではないだろうか」と述べた。北朝鮮は最高指導者の動きを露出しない。金委員長が列車で訪中した当時も大きなシートを設置して姿を隠した。青瓦台関係者は「金委員長個人の警護チームだけで約100人」と説明した。金委員長が訪韓すれば極秘で移動するのが難しいうえ、保守団体の激しい反対デモが行われるはずで、これに対する北朝鮮側の負担感が相当あるという。
一部では最近、ウォン・ギョンファン仁川(インチョン)警察庁長をソウル警察庁長にしたのも金正恩委員長の訪韓を念頭に置いたためという見方も出ている。ウォン庁長はソウル庁101警備団長、ソウル庁警務部長などを務めた警備・警務分野の専門家だ。昨年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)期間に江原(カンウォン)警察庁長でありながらオリンピック治安を総括した。政府関係者は「ほかの要素も当然、人選に影響を与えたが、ソウル庁長が外郭警護責任者であるため金委員長の答礼訪問状況も当然考慮されたのではないだろうか」と話した。
文大統領は何回か平壌(ピョンヤン)首脳会談での歓待に言及した。最も印象深い場面には綾羅島(ヌンラド)5・1競技場での演説を挙げる。金委員長の訪韓でもこれに匹敵するイベントを構想していると読み取ることができる。文大統領は今回の懇談会でも「金委員長が自ら国際メディアの前で完全な非核化を約束し、同じ話を私が15万人の平壌市民の前で直接演説する機会も与えた」と紹介した。
青瓦台と与党内外では金委員長が訪問すれば国会演説を推進する案が議論される。野党は「金委員長が顕忠院国立墓地に献花し、韓国哨戒艦『天安』の遺族と国民に謝罪するのが先だ」(金聖泰自由韓国党院内代表)という立場であり、国会演説が実現するかどうかは未知数だ。青瓦台政務首席室の関係者も「答礼訪問が確定してこそ検討できるが、野党のボイコットなど変数が多い」と話した。
国会演説のほか金委員長の訪問場所についてもいくつかのアイデアが議論されている。ある青瓦台関係者は「白頭山(ペクドゥサン)答礼訪問レベルで漢拏山(ハルラサン)訪問は最優先順位に入っている」とし「金委員長がKTXに乗りたいというので検討している」と述べた。
たとえ答礼訪問が実現しても両首脳間の合意を通じて成果を出すのは難しいという観測が多い。「本競技」は2回目の米朝首脳会談であるからだ。文大統領も「金委員長のソウル答礼訪問自体に大きな意味がある」とし「議題については議論しなければならないが、まずは答礼訪問自体の実現が非常に重要だ」と述べた。
青瓦台関係者は「今回の答礼訪問で金委員長にあまりにも多くのことを要求すべきでないと考える」とし「金委員長の2回目の訪韓ではより大きな意味のあることができるだろう」と話した。別の青瓦台関係者は「まだ北側から連絡はない」としながらも「首脳間で合意した内容を忠実に執行するために、さまざまな形で北側とお互い疎通しながら調整している」と明らかにした。
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