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【社説】南北関係発展の「過猶不及」を確認した韓米首脳会談

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ米大統領が遅々として進まない北朝鮮非核化交渉の動力を再び活性化させることを確認した。アルゼンチン・ブエノスアイレス主要20カ国・地域(G20)首脳会議を契機に一昨日行われた韓米首脳会談でだ。両国大統領は北朝鮮の完全な非核化を達成するまでは強力な制裁を維持しながら来年1~2月の間に第2回米朝首脳会談を開催することを再確認した。中国の習近平主席も北朝鮮非核化前までは制裁に参加するとトランプ大統領に約束した。

これまで北朝鮮は、南北および米朝首脳会談で非核化を約束しても核心的な措置は出さなかった。かえって制裁緩和と早すぎる終戦宣言を主張して非核化交渉が膠着状態に陥った。それでも韓国政府は成果の焦りの中で制裁緩和を米国に要求した。年内の終戦宣言と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の答礼訪問まで推進した。このため、韓米間で行き違いと誤解があった。韓半島(朝鮮半島)の運命がかかった北朝鮮非核化問題を、文政府が国内の政治イベントに利用しているとの指摘もあった。米国内には北朝鮮の非核化意志に対する懐疑論が充満していた。このため、北朝鮮非核化が約束もないまま停滞することになれば、トランプ大統領が軍事オプションなどの“ムチ”を再び取り出すかもしれないという心配が米国民主党から出ているという。

霧の中の状況で、カギは北朝鮮の金正恩国務委員長が握っている。金委員長の非核化の態度は、北朝鮮の将来はもちろん、韓半島の平和と繁栄を左右する最も上位の変数だ。金委員長が実質的で誠意のある非核化措置に出ないのに、ソウルを答礼訪問してみたところで何の得があろうか。金委員長がそれほど望んでいる制裁緩和は少しも実現しないのは明らかだ。南北が鉄道事前共同調査をしても、工事の着工は難しいだけだ。北核解決が最優先ということだ。韓国政府は焦る南北関係「過速」ではなく、建設的な韓米共助の上に金委員長が確実な非核化に達するように忍耐心を持って説得しなければならない。

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