ホワイトハウス「韓米首脳会談、略式で実施」発表→AP通信「公式会談を取り消し」報道→AP通信「会談を格下げ」報道→サンダース報道官「取り消しでない」ツイッター。
29日(現地時間)、韓米首脳会談の開催をめぐって2時間の間に見られた混乱だ。
発端は、主要20カ国・地域(G20)会議出席のためアルゼンチンへ向かう米大統領専用機エアフォースワンの中でサンダース大統領報道官が述べた言葉だった。サンダース報道官はエアフォースワンが午前11時50分に離陸した後、同行記者にG20期間中に予定されているトランプ米大統領とプーチン露大統領の首脳会談を中止すると述べ、「トルコ、韓国とは公式2国間会談(formal bilateralss)でなくプルアサイド(pull-asides)になるだろう」と伝えた。
プルアサイドとは、各種儀典が伴う形式でなく、会談場を抜け出してする略式会談を意味する。主にG20のような多者会議で格式なく接触する会談だ。
問題は、サンダースの発言をAP通信が午後12時28分、「ホワイトハウス、トルコ・韓国との公式会談を取り消し(canceled)、代わりにトランプ大統領は(両国の)指導者と非公式的に話し合う予定」と速報したことだった。
事実上、首脳間会談が取り消しになったのではという指摘が出ると、AP通信は17分後の午後12時45分、追加の記事で「取り消し」という言葉を抜き、「サンダース報道官はなぜ(韓国・トルコとの)会談が格下げ(downgraded)されたかは話さなかった」と報道した。
これが伝えられると、青瓦台(チョンワデ、大統領府)も慌ただしく対応した。青瓦台関係者は随行記者に「ホワイトハウスが通訳だけが同伴する首脳間の1:1単独会談を提案した。我々は1対1の単独がはるかによいため、時間・場所・形式などを議論中」とし「(首脳会談が)格下げされたのではない」と強調した。「プルアサイドを格下げと解釈する一部の海外報道があったため伝えておく」とも話した。
すなわち、米ホワイトハウスが明らかにした「プルアサイド」を、APは「格下げされた会談」と、青瓦台は「通訳だけが同伴の単独会談」と異なる解釈をしたのだ。
波紋が広がると、サンダース報道官は午後2時16分、ツイッターに「確認しておくが、韓国・トルコとの会談は予定されていて、取り消しになったのではない」とコメントした。「会談はなくなっていない」という点を強調したのだ。
しかし、韓米首脳会談を「プルアサイド」という形で行うとあえて発表した点は疑問に残る。一般的にG20など主要国の首脳が多数集まる会議は、警護・儀典などのため、ほとんどが会談場所の近くで「プルアサイド」で行われる。また「プルアサイド」も厳然たる「首脳会談」であり、あえて「プルアサイド」と伝える必要はない。にもかかわらず、なぜ「ロシアとは中止、韓国・トルコとはプルアサイド」と発表したのかという点だ。
ホワイトハウスはプーチン大統領との会談が中止になった対外的な理由に、25日にロシア海洋警備隊が黒海とアゾフ海を結ぶケルチ海峡を通過しようとしていたウクライナ海軍の艦艇2隻と曳航船1隻を武力で拿捕したことに対する抗議の意味だと明らかにした。ただ、内部的にはトランプ大統領のロシアスキャンダルに対する特別検察官の捜査が加速するなか、プーチン大統領との接触を避けようとしたという分析が多い。
また、サウジアラビアのジャーナリスト、カショギ氏殺害事件の背後にサウジアラビアの皇太子を挙げながら各種証拠を出しているトルコのエルドアン大統領と公式会談をすることも、「サウジとの結束」を強調するトランプ大統領としては負担になるという指摘が多かった。
問題は、なぜ韓国との首脳会談がこうした「事情」のある国とともに略式で行われると発表されたかという点だ。
サンダース報道官はこの日の発表で日米首脳会談、日米印3カ国首脳会談は正式会談として行われることを再確認した。
これに関しワシントン情報筋は「会談時間上の問題が核心」と伝えた。すなわち、当初から韓国、トルコとはG20期間のトランプ大統領のタイトな日程のため「完全な2国間会談」(full bilateral meeting)をするのは難しく「プルアサイド」でするという説明だ。一般的にプルアサイドの場合、会談時間が30分前後である場合が多い。
この場合、AP通信の「会談が格下げされた」という報道も「1対1がはるかに良い」という青瓦台の説明も合わないということだ。
米シンクタンク関係者は「結局、重要なのはトランプ大統領の北朝鮮問題に対する関心が以前に比べて大きく落ちたということだ」と語った。
29日(現地時間)、韓米首脳会談の開催をめぐって2時間の間に見られた混乱だ。
発端は、主要20カ国・地域(G20)会議出席のためアルゼンチンへ向かう米大統領専用機エアフォースワンの中でサンダース大統領報道官が述べた言葉だった。サンダース報道官はエアフォースワンが午前11時50分に離陸した後、同行記者にG20期間中に予定されているトランプ米大統領とプーチン露大統領の首脳会談を中止すると述べ、「トルコ、韓国とは公式2国間会談(formal bilateralss)でなくプルアサイド(pull-asides)になるだろう」と伝えた。
プルアサイドとは、各種儀典が伴う形式でなく、会談場を抜け出してする略式会談を意味する。主にG20のような多者会議で格式なく接触する会談だ。
問題は、サンダースの発言をAP通信が午後12時28分、「ホワイトハウス、トルコ・韓国との公式会談を取り消し(canceled)、代わりにトランプ大統領は(両国の)指導者と非公式的に話し合う予定」と速報したことだった。
事実上、首脳間会談が取り消しになったのではという指摘が出ると、AP通信は17分後の午後12時45分、追加の記事で「取り消し」という言葉を抜き、「サンダース報道官はなぜ(韓国・トルコとの)会談が格下げ(downgraded)されたかは話さなかった」と報道した。
これが伝えられると、青瓦台(チョンワデ、大統領府)も慌ただしく対応した。青瓦台関係者は随行記者に「ホワイトハウスが通訳だけが同伴する首脳間の1:1単独会談を提案した。我々は1対1の単独がはるかによいため、時間・場所・形式などを議論中」とし「(首脳会談が)格下げされたのではない」と強調した。「プルアサイドを格下げと解釈する一部の海外報道があったため伝えておく」とも話した。
すなわち、米ホワイトハウスが明らかにした「プルアサイド」を、APは「格下げされた会談」と、青瓦台は「通訳だけが同伴の単独会談」と異なる解釈をしたのだ。
波紋が広がると、サンダース報道官は午後2時16分、ツイッターに「確認しておくが、韓国・トルコとの会談は予定されていて、取り消しになったのではない」とコメントした。「会談はなくなっていない」という点を強調したのだ。
しかし、韓米首脳会談を「プルアサイド」という形で行うとあえて発表した点は疑問に残る。一般的にG20など主要国の首脳が多数集まる会議は、警護・儀典などのため、ほとんどが会談場所の近くで「プルアサイド」で行われる。また「プルアサイド」も厳然たる「首脳会談」であり、あえて「プルアサイド」と伝える必要はない。にもかかわらず、なぜ「ロシアとは中止、韓国・トルコとはプルアサイド」と発表したのかという点だ。
ホワイトハウスはプーチン大統領との会談が中止になった対外的な理由に、25日にロシア海洋警備隊が黒海とアゾフ海を結ぶケルチ海峡を通過しようとしていたウクライナ海軍の艦艇2隻と曳航船1隻を武力で拿捕したことに対する抗議の意味だと明らかにした。ただ、内部的にはトランプ大統領のロシアスキャンダルに対する特別検察官の捜査が加速するなか、プーチン大統領との接触を避けようとしたという分析が多い。
また、サウジアラビアのジャーナリスト、カショギ氏殺害事件の背後にサウジアラビアの皇太子を挙げながら各種証拠を出しているトルコのエルドアン大統領と公式会談をすることも、「サウジとの結束」を強調するトランプ大統領としては負担になるという指摘が多かった。
問題は、なぜ韓国との首脳会談がこうした「事情」のある国とともに略式で行われると発表されたかという点だ。
サンダース報道官はこの日の発表で日米首脳会談、日米印3カ国首脳会談は正式会談として行われることを再確認した。
これに関しワシントン情報筋は「会談時間上の問題が核心」と伝えた。すなわち、当初から韓国、トルコとはG20期間のトランプ大統領のタイトな日程のため「完全な2国間会談」(full bilateral meeting)をするのは難しく「プルアサイド」でするという説明だ。一般的にプルアサイドの場合、会談時間が30分前後である場合が多い。
この場合、AP通信の「会談が格下げされた」という報道も「1対1がはるかに良い」という青瓦台の説明も合わないということだ。
米シンクタンク関係者は「結局、重要なのはトランプ大統領の北朝鮮問題に対する関心が以前に比べて大きく落ちたということだ」と語った。
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