「ゴゴゴー」
28日午後3時59分58秒。全羅南道高興(チョルラナムド・コフン)の羅老(ナロ)宇宙センター。カウントダウンと共に「発射」の合図が出て3秒が過ぎると、エンジンの騒音が聞こえ始めた。続いて、宇宙センター横の馬峙山(マチサン)の麓の間から白色の試験用ロケットが上空に向かって舞い上がった。ロケットの上段には太極旗が鮮明に見えた。試験用ロケットが速度を出し始めると、轟音が馬峙山の麓に響き渡った。空は粒子状物質でぼんやり覆われていたが、ロケットが出す“花火”は鮮明だった。南側に方向を定めた試験用ロケットは打ち上げ2分後に白く細長い煙だけを残して視野から消えた。
韓国の技術だけで宇宙に行く道が開かれた。科学技術情報通信部はこの日、韓国型ロケット(KSLV-II)「ヌリ号」の試験用ロケットの打ち上げ試験が成功したと発表した。ヌリ号は韓国が独自に開発する初の宇宙ロケットで、600~800キロメートルの地球低軌道に1.5トン級実用衛星を打ち上げることができる3段式ロケットだ。
科学技術情報通信部のイ・ジンギュ第1次官は、宇宙センターで記者会見を開いて「試験用ロケットが正常に打ち上げられ、当初目標にしていた飛行状況でエンジンが正常に作動することを確認した」とし「開発難易度が最も高かった75トンエンジンの性能を検証した」と述べた。
この日打ち上げに成功した試験用ロケットはヌリ号の核心部品である75トン液体エンジン試験用として製作された。試験用ロケットは151秒間エンジンを燃焼し、目標時間を越えた。韓国航空宇宙研究院のコ・ジョンファン韓国型発射体開発事業本部長は「試験用ロケットが目標にしていた燃焼時間140秒を越えた」とし「ヌリ号の開発にあたって十分なエンジン技術を確保したものと評価する」と述べた。
試験用ロケットは打ち上げ後319秒ごろに最大離陸高度209キロメートルまで上昇した。その後、慣性飛行に入った試験用ロケットは発射場から429キロ離れた済州島(チェジュド)南部の公海上に落下した。
試験用ロケットの打ち上げ成功は、設計から打ち上げまで100%国産化に成功したという点で意味が大きい。世界的に75トン級エンジンの開発に成功した国は米国・ロシア・インドなど10カ国程度に過ぎない。
これに先立ち、韓国航空宇宙研究院が2013年に打ち上げに成功した羅老号はロシアの技術を導入して製作された。核心部品である1段目ロケットエンジンをロシアから輸入して「半分の成功」という評価を受けた。
航空宇宙研究院がヌリ号の開発に着手したのは2010年ごろだ。これに照らしてみると、75トンエンジンを搭載した試験用ロケットの打ち上げ成功までに8年かかった。この間、航空宇宙研究院は75トンエンジンの地上燃焼試験を90回実施した。累積試験時間だけ7000秒(1時間56分40秒)に達する。2016年5月に75トンエンジンの初の燃焼試験が成功したことから、エンジン試験から試験用ロケットの打ち上げ成功までに2年6カ月かかったといえる。
航空宇宙研究院は今回の試験用ロケットの打ち上げ成功によって、2021年2月にヌリ号の本打ち上げを目標にロケット開発を継続していく予定だ。3段式ロケットのヌリ号は75トンロケット4基からなる1段目と75トンロケット1基を搭載した2段目で構成されている。
人工衛星を打ち上げる3段目には7トンエンジンが使われる。航空宇宙研究院は来年下半期までに1段目エンジンロケットの開発に注力する予定だ。ヌリ号の最終開発までには75トンエンジン4基で1段目ロケットを作る過程などが残されている。
コ本部長は「75トンエンジン4基を一つにした1段目ロケットの開発過程で、ロケットの姿勢制御など、技術的に越えなければならない課題が残っている」と説明した。
ヌリ号の開発に成功すれば韓国は独自の宇宙ロケット技術を保有することになる。2013年に打ち上げに成功した羅老号が重量100キログラムの衛星を上空300キロメートルの軌道に乗せることができる性能であることを考慮すると、ヌリ号はさらに重い衛星をさらに高い軌道に乗せることができる。ヌリ号の開発には政府予算1兆9500億ウォン(約1973億円)が投じられる予定だ。
28日午後3時59分58秒。全羅南道高興(チョルラナムド・コフン)の羅老(ナロ)宇宙センター。カウントダウンと共に「発射」の合図が出て3秒が過ぎると、エンジンの騒音が聞こえ始めた。続いて、宇宙センター横の馬峙山(マチサン)の麓の間から白色の試験用ロケットが上空に向かって舞い上がった。ロケットの上段には太極旗が鮮明に見えた。試験用ロケットが速度を出し始めると、轟音が馬峙山の麓に響き渡った。空は粒子状物質でぼんやり覆われていたが、ロケットが出す“花火”は鮮明だった。南側に方向を定めた試験用ロケットは打ち上げ2分後に白く細長い煙だけを残して視野から消えた。
韓国の技術だけで宇宙に行く道が開かれた。科学技術情報通信部はこの日、韓国型ロケット(KSLV-II)「ヌリ号」の試験用ロケットの打ち上げ試験が成功したと発表した。ヌリ号は韓国が独自に開発する初の宇宙ロケットで、600~800キロメートルの地球低軌道に1.5トン級実用衛星を打ち上げることができる3段式ロケットだ。
科学技術情報通信部のイ・ジンギュ第1次官は、宇宙センターで記者会見を開いて「試験用ロケットが正常に打ち上げられ、当初目標にしていた飛行状況でエンジンが正常に作動することを確認した」とし「開発難易度が最も高かった75トンエンジンの性能を検証した」と述べた。
この日打ち上げに成功した試験用ロケットはヌリ号の核心部品である75トン液体エンジン試験用として製作された。試験用ロケットは151秒間エンジンを燃焼し、目標時間を越えた。韓国航空宇宙研究院のコ・ジョンファン韓国型発射体開発事業本部長は「試験用ロケットが目標にしていた燃焼時間140秒を越えた」とし「ヌリ号の開発にあたって十分なエンジン技術を確保したものと評価する」と述べた。
試験用ロケットは打ち上げ後319秒ごろに最大離陸高度209キロメートルまで上昇した。その後、慣性飛行に入った試験用ロケットは発射場から429キロ離れた済州島(チェジュド)南部の公海上に落下した。
試験用ロケットの打ち上げ成功は、設計から打ち上げまで100%国産化に成功したという点で意味が大きい。世界的に75トン級エンジンの開発に成功した国は米国・ロシア・インドなど10カ国程度に過ぎない。
これに先立ち、韓国航空宇宙研究院が2013年に打ち上げに成功した羅老号はロシアの技術を導入して製作された。核心部品である1段目ロケットエンジンをロシアから輸入して「半分の成功」という評価を受けた。
航空宇宙研究院がヌリ号の開発に着手したのは2010年ごろだ。これに照らしてみると、75トンエンジンを搭載した試験用ロケットの打ち上げ成功までに8年かかった。この間、航空宇宙研究院は75トンエンジンの地上燃焼試験を90回実施した。累積試験時間だけ7000秒(1時間56分40秒)に達する。2016年5月に75トンエンジンの初の燃焼試験が成功したことから、エンジン試験から試験用ロケットの打ち上げ成功までに2年6カ月かかったといえる。
航空宇宙研究院は今回の試験用ロケットの打ち上げ成功によって、2021年2月にヌリ号の本打ち上げを目標にロケット開発を継続していく予定だ。3段式ロケットのヌリ号は75トンロケット4基からなる1段目と75トンロケット1基を搭載した2段目で構成されている。
人工衛星を打ち上げる3段目には7トンエンジンが使われる。航空宇宙研究院は来年下半期までに1段目エンジンロケットの開発に注力する予定だ。ヌリ号の最終開発までには75トンエンジン4基で1段目ロケットを作る過程などが残されている。
コ本部長は「75トンエンジン4基を一つにした1段目ロケットの開発過程で、ロケットの姿勢制御など、技術的に越えなければならない課題が残っている」と説明した。
ヌリ号の開発に成功すれば韓国は独自の宇宙ロケット技術を保有することになる。2013年に打ち上げに成功した羅老号が重量100キログラムの衛星を上空300キロメートルの軌道に乗せることができる性能であることを考慮すると、ヌリ号はさらに重い衛星をさらに高い軌道に乗せることができる。ヌリ号の開発には政府予算1兆9500億ウォン(約1973億円)が投じられる予定だ。
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