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韓国最高裁長官の車に火炎瓶投げた理由…「豚の飼料のため…」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
27日午前、出勤する金命洙(キム・ミョンス)最高裁長官の乗用車に火炎瓶を投げつけた70代の男は、国に損害賠償を求めた訴訟で最終敗訴した当事者であることが確認された。

ソウル瑞草(ソチョ)警察署によると、この日午前9時10分ごろ、ソウル瑞草区の最高裁判所で1人デモをしていたナム容疑者(74)が、金最高裁長官の乗用車が入ってくる瞬間、車に向けて火炎瓶を投げたという。

ナム容疑者は2004年5月から江原道洪川(ホンチョン)で養豚農家を運営し、2007年からは有機畜産物の認証を受け、これを毎回更新してきた。ナム容疑者は2013年7月、認証更新申請をし、ある営農組合法人が運営する米穀処理場が販売する副産物を購入して飼料を作ったが、同年、有機・無農薬認証の区分なく販売するという理由で書面で認証不可(非適合)通知を受けた。


ナム容疑者は認証が満了すると、同年12月に国を相手取り1億ウォンの損害賠償請求訴訟を起こした。しかし最高裁の審理不続行で棄却され、敗訴が確定すると、これに不満を抱いて最高裁の前でデモをしたという。審理不続行とは、刑事事件を除いた最高裁事件で2審判決に重大な法令違反など特別な理由がない場合、それ以上は判断せず直ちに棄却する処分。

こうした理由でナム容疑者は最高裁の前で公正な裁判を求めて1人デモをし、この日午前、最高裁の正門を通過する金最高裁長官が乗った官用車両に向け、引火性物質が入ったプラスチック容器に火をつけて投げた。

火炎瓶についた火が乗用車のタイヤに移り、ナム容疑者の体にも火がついたが、現場にいた警察が直ちに消火器で消した。車内は燃えず、金最高裁長官にけがはなかった。

ナム容疑者は現場で警備警察に取り押さえられた後、現場に出動した警察に連行された。ナム容疑者はプラスチック容疑にシンナーを入れて火をつけた後、乗用車に投げつけたことが分かった。警察はナム容疑者を相手に犯行の経緯と動機、共犯の有無などを調べている。



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