北朝鮮の非核化進展で重大な分水嶺になると予想された米朝高官級会談が突然延期された。ポンペオ米国務長官と8日にニューヨークで会談することにしていた北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長が米国側に取り消し通知をしたことがわかった。会談開始わずか1日前に発生したもので、韓国政府は北朝鮮から言質さえ得られなかった。北朝鮮特有の交渉用の「揺さぶり」なのか、米朝間に重大な溝が発生したのか関心が集まっている。
◇北朝鮮の一方的通知にあわてた青瓦台
米国務省は7日、「ニューヨークで今週開かれる予定だった米朝高官級会談が延期された。双方の日程が許し次第今後日程を改めて議論することにした」と明らかにした。5日に声明を通じ高官級会談の日時と場所を正式発表してから2日もたたずに延期を発表したのだ。
今回のニューヨーク会談延期は状況から金英哲の「ドタキャン」同然と伝えられた。金英哲は北側要人の米国行きルートである中国・北京にこの日朝までも現れなかった。仮名で入国した可能性も提起されたが、米国務省が会談延期を公式化しポンペオ・金英哲の4回目の会談は失敗に終わった。
韓国政府も米国側の説明を聞いて状況を把握したという。外交部高位当局者は「この問題と関連して確実に話せることはない。さまざまなルートで米国が韓国政府に(延期の事実を)伝えた」と話した。外交部はビーガン米国務省対北朝鮮特別代表から知らせを聞いたという。
韓国政府外交消息筋は「6日までも青瓦台(チョンワデ、大統領府)と外交部は8日の会談が予定通りに行われると確信していた」と話した。青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は前日の定例会見で「米国の中間選挙後に新しく作られた環境と情勢の中で米朝交渉も新たなアプローチ法を取る可能性があるという点に注目したら良いだろう」と楽観的な見通しを出した。終戦宣言など新たな米朝関係樹立と韓半島(朝鮮半島)の平和定着に向けた破格な結果が出せるという点を念頭に置いた発言だった。金報道官はニューヨーク会談が延期されると「これ以上は何も言えない」とした。
◇詰めの折衝に失敗か
「金英哲ドタキャン」の背景に対しては解釈が入り乱れている。外交部当局者は「過去にも予定された会談が延期された事例がたびたびあった。(会談延期に対し)米国務省も穏やかで冷静なトーンで話した」と説明した。6月の米朝首脳会談に続き来年初めと予想される2度目の首脳会談に向けた高官級接触であるだけに「ジェットコースター」のような動きは避けられないという説明だ。
双方が核心争点の詰めの折衝に失敗したためという分析も出ている。ポンペオ長官は金英哲を「北朝鮮のナンバー2」と呼ぶなど今回の会談に相当な期待を見せた。メディアとの数回のインタビューでも「真の進展があることを期待する」とし、北朝鮮を狙った発言を何回もした。豊渓里(プンゲリ)核実験場廃棄のような「偽の進展」のほかに寧辺(ヨンビョン)核施設に対する国際査察など実質的な非核化措置に関し議論することを明確にしたのだ。
東国(トングク)大学北朝鮮学科のコ・ユファン教授は「米国と北朝鮮ともに局面を壊すのは負担になるだろう。北朝鮮としては核査察などに対する代価が正確に何なのかを今回の会談で聞くことを望んだだろう」と診断した。
金英哲とポンペオ長官は7月7日の平壌(ピョンヤン)での会談以降これまで交渉のテーブルに座ることができなかった。8月に予定されたポンペオ長官の訪朝は金英哲の「脅迫性手紙」により失敗に終わった。当時金英哲は「終戦宣言など北の非核化措置に相応するプレゼントを持ってこないなら来るな」という内容の書簡を送ったという。南北首脳の「9・19平壌宣言」で厳しい局面は打開したが、1カ月半を過ぎてもポンペオ長官と金英哲の会談は実現しなかった。
会談がいつ再開されるのかに対してはトランプ大統領がどのような言及をするかがカギになるとの見通しが出ている。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に対する「ラブコール」が再び出るならば金英哲のニューヨーク行きが復活するかもしれない。しかし金正恩のロシア訪問など友邦との調整を終えた後に先送りされる可能性も高い。金報道官は「米朝会談と2度目の首脳会談とも動力は依然として生きている」と話している。
◇北朝鮮の一方的通知にあわてた青瓦台
米国務省は7日、「ニューヨークで今週開かれる予定だった米朝高官級会談が延期された。双方の日程が許し次第今後日程を改めて議論することにした」と明らかにした。5日に声明を通じ高官級会談の日時と場所を正式発表してから2日もたたずに延期を発表したのだ。
今回のニューヨーク会談延期は状況から金英哲の「ドタキャン」同然と伝えられた。金英哲は北側要人の米国行きルートである中国・北京にこの日朝までも現れなかった。仮名で入国した可能性も提起されたが、米国務省が会談延期を公式化しポンペオ・金英哲の4回目の会談は失敗に終わった。
韓国政府も米国側の説明を聞いて状況を把握したという。外交部高位当局者は「この問題と関連して確実に話せることはない。さまざまなルートで米国が韓国政府に(延期の事実を)伝えた」と話した。外交部はビーガン米国務省対北朝鮮特別代表から知らせを聞いたという。
韓国政府外交消息筋は「6日までも青瓦台(チョンワデ、大統領府)と外交部は8日の会談が予定通りに行われると確信していた」と話した。青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は前日の定例会見で「米国の中間選挙後に新しく作られた環境と情勢の中で米朝交渉も新たなアプローチ法を取る可能性があるという点に注目したら良いだろう」と楽観的な見通しを出した。終戦宣言など新たな米朝関係樹立と韓半島(朝鮮半島)の平和定着に向けた破格な結果が出せるという点を念頭に置いた発言だった。金報道官はニューヨーク会談が延期されると「これ以上は何も言えない」とした。
◇詰めの折衝に失敗か
「金英哲ドタキャン」の背景に対しては解釈が入り乱れている。外交部当局者は「過去にも予定された会談が延期された事例がたびたびあった。(会談延期に対し)米国務省も穏やかで冷静なトーンで話した」と説明した。6月の米朝首脳会談に続き来年初めと予想される2度目の首脳会談に向けた高官級接触であるだけに「ジェットコースター」のような動きは避けられないという説明だ。
双方が核心争点の詰めの折衝に失敗したためという分析も出ている。ポンペオ長官は金英哲を「北朝鮮のナンバー2」と呼ぶなど今回の会談に相当な期待を見せた。メディアとの数回のインタビューでも「真の進展があることを期待する」とし、北朝鮮を狙った発言を何回もした。豊渓里(プンゲリ)核実験場廃棄のような「偽の進展」のほかに寧辺(ヨンビョン)核施設に対する国際査察など実質的な非核化措置に関し議論することを明確にしたのだ。
東国(トングク)大学北朝鮮学科のコ・ユファン教授は「米国と北朝鮮ともに局面を壊すのは負担になるだろう。北朝鮮としては核査察などに対する代価が正確に何なのかを今回の会談で聞くことを望んだだろう」と診断した。
金英哲とポンペオ長官は7月7日の平壌(ピョンヤン)での会談以降これまで交渉のテーブルに座ることができなかった。8月に予定されたポンペオ長官の訪朝は金英哲の「脅迫性手紙」により失敗に終わった。当時金英哲は「終戦宣言など北の非核化措置に相応するプレゼントを持ってこないなら来るな」という内容の書簡を送ったという。南北首脳の「9・19平壌宣言」で厳しい局面は打開したが、1カ月半を過ぎてもポンペオ長官と金英哲の会談は実現しなかった。
会談がいつ再開されるのかに対してはトランプ大統領がどのような言及をするかがカギになるとの見通しが出ている。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に対する「ラブコール」が再び出るならば金英哲のニューヨーク行きが復活するかもしれない。しかし金正恩のロシア訪問など友邦との調整を終えた後に先送りされる可能性も高い。金報道官は「米朝会談と2度目の首脳会談とも動力は依然として生きている」と話している。
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