南北が地上と海上空中での敵対行為を中断した1日、西海最北端の延坪島沖で機動訓練中の韓国海軍高速艇の砲口に覆いが設置されている(上の写真の円の中)。通常、韓国軍は西海北方限界線(NLL)付近では直ちに砲撃ができるように発砲準備を整えて機動訓練をしてきたが、今回の合意で南北ともに砲口に覆いを設置することにしたと韓国海軍は説明した。下の写真は、この日延坪島から見た北朝鮮ケモリ海岸の砲陣地で、砲門の一つが開いている(円の中)。軍関係者はこれについて、通信線を通じて北側に知らせ、北朝鮮側から「措置を取る」という回答を受け取ったと明らかにした。
ケモリ地域は北朝鮮が2010年延坪島砲撃挑発時に長距離砲を発射した場所だ。2016年には金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が直接視察した戦略的要衝地だ。軍当局はここの砲門が閉じられなかった理由について、故障または整備不良など偶発的要素を予想しているが、厳格に見ると北朝鮮の軍事合意違反に該当する。延坪島から12時方向に7キロ離れた北側のチャンジェ島でも砲門2門が開いたままになっていることが確認された。軍はこれについて「実際の砲門ではない模擬陣地だと把握している」と説明した。チャンジェ島もまた、金委員長が昨年を含めて計4回視察に訪れた場所だ。軍内外からは、軍事的緊張緩和の履行過程で北朝鮮ともっと緊密な疎通が必要だという指摘が出ている。
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