1日午前、仁川(インチョン)延坪島(ヨンピョンド)。島の住民であるパク・テウォン平和水域運動本部常任代表は「今のところ肌では感じない」と話した。今年9月の南北軍事分野合意によって南北はこの日から延坪島など西海島しょと付近の北朝鮮海岸一帯で海岸砲と艦砲の砲口と砲身に覆いを設置して、砲門閉鎖措置を取ることにしたが、住民たちの不安は消えなかった。パク代表は「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の時も(緊張緩和が)順調に進んでいたが、突然(北朝鮮が)急変した」とし「2~3年後、南北関係に進展が見えたら、その時になってこそ少し信頼できるだろうが、まだ信頼性回復があちら(北朝鮮)の人々と合わないようだ」と話した。
この日、延坪島海兵隊観測所(OP)から見た北側の地には、パク代表が懸念するように、依然として海岸砲の一つが開いていた。OPを基準として北側12時方向に12キロ離れたケモリ地域の海岸砲だ。この地域の砲台4門のうち、肉眼で砲門の閉鎖を確認できたのは1門だった。残りの2門は茂みにさえぎられていて、1門は開いていた。軍関係者は「延坪島だけでなく白リョン島(ペクリョンド)など、我々が確認可能な北側の東海(トンへ、日本名・日本海)・西海(ソヘ、黄海)海岸砲に対して全砲門の閉鎖について確認したが、該当の砲門1門は開放されたままになっている」とし「先月25日から開いていたが、午前0時以後も開放された砲門側で兵力活動が確認された」と説明した。関係者は「軍当局が、北朝鮮に対してこれに関連した通知文を送った」とし「上部に報告して措置を取るという北側の回答を受け取った」と話した。
ケモリ地域は北朝鮮が2010年延坪島砲撃挑発時に長距離砲を発射した場所だ。2016年には金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が直接視察した戦略的要衝地だ。軍当局はここの砲門が閉じられなかった理由について、故障または整備不良など偶発的要素を予想しているが、厳格に見ると北朝鮮の軍事合意違反に該当する。延坪島から12時方向に7キロ離れた北側のチャンジェ島でも砲門2門が開いたままになっていることが確認された。軍はこれについて「実際の砲門ではない模擬陣地だと把握している」と説明した。チャンジェ島もまた、金委員長が昨年を含めて計4回視察に訪れた場所だ。軍内外からは、軍事的緊張緩和の履行過程で北朝鮮ともっと緊密な疎通が必要だという指摘が出ている。
南側の場合、延坪島の砲門閉鎖が着実に進められていると軍は明らかにした。常時開かれていた海岸砲の砲門10門を閉じ、海軍高速艇の40ミリ艦砲には白の覆いをした。
ただ、海兵隊側は砲射撃訓練の代わりに非射撃訓練(射撃手続き熟達訓練)を徹底して実施し、対備態勢には問題がないと強調した。延坪島の海兵隊中隊はK-9自走砲の訓練用弾薬と模擬装薬などを通して毎日4回このような訓練を行っている。この日も延坪島前方3キロで水柱が観測されたという仮定の下に非射撃訓練が実施された。敵挑発時状況が受理されてから射撃まで5分以内で終えるのが目標だ。
サイレンの音とともに「実状況!射撃対備態勢A型上向き戦闘配置!」という放送が流れると、砲班長-砲撃手-副砲撃手ら計7人で構成された砲台員の組が一糸乱れずに動いた。海兵隊関係者は「延坪島砲撃挑発の教訓として、条件反射で行動することができるように教育訓練を進めている」とし「海上訓練の代わりに実施される陸地訓練では、全弾が10ミリ以内で命中した」と説明した。これは観測したところから10ミリ誤差で落ちたという数値で、実際には目標の50メートル以内に着弾したという意味だ。
朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀議長と深承燮(シム・スンソプ)海軍参謀総長ら軍首脳部も、この日延坪島を訪れて軍事対備態勢を点検した。朴議長は「軍の事対備態勢を確固として維持しながら、9・19合意懸案に対し、軍が信頼を与えられるようしっかり履行してほしい」と呼びかけた。鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は、この日の国家安全保障会議(NSC)常任委員会で、敵対行為の中止に関連して「南北間で数回交戦が発生した西海緩衝区域で双方が艦砲と海岸砲の砲口・砲身に覆いを設置して砲門を閉鎖することによって、偶発的衝突の可能性を顕著に低くしたことは意味が非常に大きい」と強調した。
この日、延坪島海兵隊観測所(OP)から見た北側の地には、パク代表が懸念するように、依然として海岸砲の一つが開いていた。OPを基準として北側12時方向に12キロ離れたケモリ地域の海岸砲だ。この地域の砲台4門のうち、肉眼で砲門の閉鎖を確認できたのは1門だった。残りの2門は茂みにさえぎられていて、1門は開いていた。軍関係者は「延坪島だけでなく白リョン島(ペクリョンド)など、我々が確認可能な北側の東海(トンへ、日本名・日本海)・西海(ソヘ、黄海)海岸砲に対して全砲門の閉鎖について確認したが、該当の砲門1門は開放されたままになっている」とし「先月25日から開いていたが、午前0時以後も開放された砲門側で兵力活動が確認された」と説明した。関係者は「軍当局が、北朝鮮に対してこれに関連した通知文を送った」とし「上部に報告して措置を取るという北側の回答を受け取った」と話した。
ケモリ地域は北朝鮮が2010年延坪島砲撃挑発時に長距離砲を発射した場所だ。2016年には金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が直接視察した戦略的要衝地だ。軍当局はここの砲門が閉じられなかった理由について、故障または整備不良など偶発的要素を予想しているが、厳格に見ると北朝鮮の軍事合意違反に該当する。延坪島から12時方向に7キロ離れた北側のチャンジェ島でも砲門2門が開いたままになっていることが確認された。軍はこれについて「実際の砲門ではない模擬陣地だと把握している」と説明した。チャンジェ島もまた、金委員長が昨年を含めて計4回視察に訪れた場所だ。軍内外からは、軍事的緊張緩和の履行過程で北朝鮮ともっと緊密な疎通が必要だという指摘が出ている。
南側の場合、延坪島の砲門閉鎖が着実に進められていると軍は明らかにした。常時開かれていた海岸砲の砲門10門を閉じ、海軍高速艇の40ミリ艦砲には白の覆いをした。
ただ、海兵隊側は砲射撃訓練の代わりに非射撃訓練(射撃手続き熟達訓練)を徹底して実施し、対備態勢には問題がないと強調した。延坪島の海兵隊中隊はK-9自走砲の訓練用弾薬と模擬装薬などを通して毎日4回このような訓練を行っている。この日も延坪島前方3キロで水柱が観測されたという仮定の下に非射撃訓練が実施された。敵挑発時状況が受理されてから射撃まで5分以内で終えるのが目標だ。
サイレンの音とともに「実状況!射撃対備態勢A型上向き戦闘配置!」という放送が流れると、砲班長-砲撃手-副砲撃手ら計7人で構成された砲台員の組が一糸乱れずに動いた。海兵隊関係者は「延坪島砲撃挑発の教訓として、条件反射で行動することができるように教育訓練を進めている」とし「海上訓練の代わりに実施される陸地訓練では、全弾が10ミリ以内で命中した」と説明した。これは観測したところから10ミリ誤差で落ちたという数値で、実際には目標の50メートル以内に着弾したという意味だ。
朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀議長と深承燮(シム・スンソプ)海軍参謀総長ら軍首脳部も、この日延坪島を訪れて軍事対備態勢を点検した。朴議長は「軍の事対備態勢を確固として維持しながら、9・19合意懸案に対し、軍が信頼を与えられるようしっかり履行してほしい」と呼びかけた。鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は、この日の国家安全保障会議(NSC)常任委員会で、敵対行為の中止に関連して「南北間で数回交戦が発生した西海緩衝区域で双方が艦砲と海岸砲の砲口・砲身に覆いを設置して砲門を閉鎖することによって、偶発的衝突の可能性を顕著に低くしたことは意味が非常に大きい」と強調した。
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