韓国自動車産業が酷寒期に入った。完成車メーカーの実績が悪化して1次・2次協力会社も倒産の危機にさらされている。特に、証券業界では25日に発表した7-9月期の現代自動車実績を「衝撃」と受け止めた。
当初、韓国内証券会社21社が予想した7-9月期の同社営業利益平均値は9251億ウォン(約914億円)だった。だが、実際に蓋を開けてみると予想値の3分の1水準である2889億ウォンだった。昨年7-9月期(1兆2040億ウォン)はおろか、同社が2010年IFRS(国際会計基準)を導入して以来の最悪の実績だった。
売上額(24兆4337億ウォン)は昨年同期より小幅(0.96%)増となった。自動車は昨年とほぼ同じ量を販売したが、売って残ったお金が3分の1しかならなかったのは、予想できなかった大規模リコール事態に陥ったためだ。
ハイ投資証券のコ・テボン・リサーチセンター長は「グローバル市場で現代車がエアバッグ・センサー・エンジン関連各種リコールを実施して、昨年7-9月期売上額比1.2%に過ぎなかった販売保証費用(2990億ウォン)が3.1%(7530億ウォン)に急騰した」と説明した。
また、米中葛藤と為替相場も予想外の変数だった。現代車のチェ・ビョンチョル財経本部長(副社長)は「米国・中国など主要自動車市場で貿易紛争の懸念が持続しながら経営環境が悪化した」とし「ブラジルやロシアなどの新興国通貨価値が昨年同期比10~20%ほど下落して収益性が悪化した」と説明した。
過去には、実績が悪化すれば下請け企業に単価の引き下げを要求して実績を防御することができた。だが「部品会社が大規模な実績不振に陥り、これさえも難しくなった」というのがコ・テボン・センター長の分析だ。
問題は、実績不振がただ現代車に限定した状況ではないという点だ。韓国完成車メーカー5社のうち、実績が良いところはひとつもない。26日、7-9月期実績を発表する起亜車も現代車と同じような実績を記録する見通しだ。KB証券のカン・ソンジン研究員は「新興国の貨幣価値変化と自動車出庫台数減などの実績が否定的影響を及ぼしながら起亜車の7-9月期実績も懸念される状況」と伝えた。
今年5月、群山(クンサン)工場を閉鎖した韓国GMは依然として実績不振の泥沼から抜け出せずにいる。最悪の不振を記録した昨年(40万1980台)よりも今年(1~9月)の累積販売台数(34万1349台)はさらに減った(-15.1%)。特に、内需市場(6万6322台)販売量が35.3%下落し、消費者の信頼も回復することができずにいる。これに加え、上半期に構造調整を推進して大規模な希望退職金を支給するなど、特別会計損失で昨年(8400億ウォン赤字)より今年の韓国GMの赤字規模がさらに拡大する展望だ。
赤字に陥ったのは双龍(サンヨン)車も同じだ。昨年653億ウォンの赤字を記録した双龍車は今年上半期も387億ウォンの営業損失を記録した。今年(1~9月)における内需(-2.2%)・輸出(-9.8%)の販売量が共に不振を記録しているうえ、政治的理由で解雇者全員の復職を決めたことで実績回復時点が先送りとなった。
ルノーサムスンも内需(6万2343台、-17.1%)・輸出(10万9552台、-15.5%)が共に不振に陥った。ルノーサムスン車は国内完成車メーカーで賃金および団体交渉を唯一妥結できなかった。先月14日以降、交渉が決裂した状態だ。釜山(プサン)工場の売上の約半分を占める日産ローグ(ROGUE)の生産契約が来年9月に終了する状況で、後続モデルの誘致に失敗すれば韓国自動車産業はまた混乱に陥りかねない。
完成車の実績不振は韓国自動車産業の競争力悪化に直結する。車が売れないと協力会社から調達する部品も縮小するほかないためだ。部品会社の売上下落→工場稼動率低下→雇用縮小→品質低下の負のスパイラルに陥ってしまう。実際、韓国自動車産業協同組合は22日、上場部品会社89社の1-3月期営業利益率(3.7%→0.9%)が急落したと発表した。政府は24日、自動車部品業者に優待保証1兆ウォン供給計画を発表した。
韓国貿易協会によると、今年(1~7月)韓国自動車輸出額(26兆5500億ウォン)は昨年同期比6.8%減少した。これに伴い、5位(5.6%、2013年)だった世界自動車輸出市場シェアにおける韓国の順位も8位(4.6%)に後退した。
当初、韓国内証券会社21社が予想した7-9月期の同社営業利益平均値は9251億ウォン(約914億円)だった。だが、実際に蓋を開けてみると予想値の3分の1水準である2889億ウォンだった。昨年7-9月期(1兆2040億ウォン)はおろか、同社が2010年IFRS(国際会計基準)を導入して以来の最悪の実績だった。
売上額(24兆4337億ウォン)は昨年同期より小幅(0.96%)増となった。自動車は昨年とほぼ同じ量を販売したが、売って残ったお金が3分の1しかならなかったのは、予想できなかった大規模リコール事態に陥ったためだ。
ハイ投資証券のコ・テボン・リサーチセンター長は「グローバル市場で現代車がエアバッグ・センサー・エンジン関連各種リコールを実施して、昨年7-9月期売上額比1.2%に過ぎなかった販売保証費用(2990億ウォン)が3.1%(7530億ウォン)に急騰した」と説明した。
また、米中葛藤と為替相場も予想外の変数だった。現代車のチェ・ビョンチョル財経本部長(副社長)は「米国・中国など主要自動車市場で貿易紛争の懸念が持続しながら経営環境が悪化した」とし「ブラジルやロシアなどの新興国通貨価値が昨年同期比10~20%ほど下落して収益性が悪化した」と説明した。
過去には、実績が悪化すれば下請け企業に単価の引き下げを要求して実績を防御することができた。だが「部品会社が大規模な実績不振に陥り、これさえも難しくなった」というのがコ・テボン・センター長の分析だ。
問題は、実績不振がただ現代車に限定した状況ではないという点だ。韓国完成車メーカー5社のうち、実績が良いところはひとつもない。26日、7-9月期実績を発表する起亜車も現代車と同じような実績を記録する見通しだ。KB証券のカン・ソンジン研究員は「新興国の貨幣価値変化と自動車出庫台数減などの実績が否定的影響を及ぼしながら起亜車の7-9月期実績も懸念される状況」と伝えた。
今年5月、群山(クンサン)工場を閉鎖した韓国GMは依然として実績不振の泥沼から抜け出せずにいる。最悪の不振を記録した昨年(40万1980台)よりも今年(1~9月)の累積販売台数(34万1349台)はさらに減った(-15.1%)。特に、内需市場(6万6322台)販売量が35.3%下落し、消費者の信頼も回復することができずにいる。これに加え、上半期に構造調整を推進して大規模な希望退職金を支給するなど、特別会計損失で昨年(8400億ウォン赤字)より今年の韓国GMの赤字規模がさらに拡大する展望だ。
赤字に陥ったのは双龍(サンヨン)車も同じだ。昨年653億ウォンの赤字を記録した双龍車は今年上半期も387億ウォンの営業損失を記録した。今年(1~9月)における内需(-2.2%)・輸出(-9.8%)の販売量が共に不振を記録しているうえ、政治的理由で解雇者全員の復職を決めたことで実績回復時点が先送りとなった。
ルノーサムスンも内需(6万2343台、-17.1%)・輸出(10万9552台、-15.5%)が共に不振に陥った。ルノーサムスン車は国内完成車メーカーで賃金および団体交渉を唯一妥結できなかった。先月14日以降、交渉が決裂した状態だ。釜山(プサン)工場の売上の約半分を占める日産ローグ(ROGUE)の生産契約が来年9月に終了する状況で、後続モデルの誘致に失敗すれば韓国自動車産業はまた混乱に陥りかねない。
完成車の実績不振は韓国自動車産業の競争力悪化に直結する。車が売れないと協力会社から調達する部品も縮小するほかないためだ。部品会社の売上下落→工場稼動率低下→雇用縮小→品質低下の負のスパイラルに陥ってしまう。実際、韓国自動車産業協同組合は22日、上場部品会社89社の1-3月期営業利益率(3.7%→0.9%)が急落したと発表した。政府は24日、自動車部品業者に優待保証1兆ウォン供給計画を発表した。
韓国貿易協会によると、今年(1~7月)韓国自動車輸出額(26兆5500億ウォン)は昨年同期比6.8%減少した。これに伴い、5位(5.6%、2013年)だった世界自動車輸出市場シェアにおける韓国の順位も8位(4.6%)に後退した。
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