日本ミシュラン2つ星スターレストラン「傳(DEN)」の長谷川在佑シェフ。(写真提供=ウェスティン朝鮮ホテル)
長谷川氏は「韓国料理から多くのアイデアを得ている」とし「傳タッキーは日本で韓国の友人と参鶏湯(サムゲタン)を食べに行ってアイデアを得たもの。手羽先の中に高麗人参・もち米・ナツメなどを入れて作った」と紹介した。長谷川氏はウェスティン朝鮮ホテルソウルの招待で、19日と20日にかけてガラディナーを開いた。長谷川氏を招くために、同ホテル「鮨朝」のハン・ソクウォン料理長は3度も傳に足を運んだという。
--いつもアイデアはどこで得るのか。
「傳にいらっしゃるお客さまとの会話から海外行事までいろいろな経験が役に立っている。特に招待で海外によく行くが、そのたびに現地だけで食べることができる料理を味わう。特に韓国が大好きだ。参鶏湯や平壌(ピョンヤン)冷麺などを売っている昔ながらの店が多いからだ。平壌冷麺は食べるたびに『本当においしい』という言葉がひとりでに出てくる。ワカメスープやウゴジスープのように、日本よりも幅広い種類のスープ料理も魅力的だ」
--傳の料理は正統日本料理ではない。
「正統日本料理は外国人の視線から見ると難しい料理だ。日本の子供たちにとっても同じだ。韓国の子供たちがキムチの代わりにピザやハンバーガーが好きなように。それで日本料理をもう少し食べやすくカジュアルにできればと思って傳を開いた。傳のメニューのうち、最中(もなか)を例に挙げると、正統最中はあんこを入れて作るが、傳ではフランスを代表する食材のフォアグラに日本の白味噌と干し柿を入れて作っている」
日本ミシュランスターシェフ、「韓国の参鶏湯」にハマる(2)
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