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<チャイナインサイト>習主席はなぜ突然安倍首相にラブコールを送り始めたのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

習近平国家主席、安倍晋三首相

安倍晋三首相が25日、2泊3日の日程で訪中する。日本の首相による訪中は2012年日本政府が尖閣諸島(中国名・釣魚島)に対して国有化措置を断行し、日中関係が極度に悪化して以降、7年ぶりのことだ。李克強首相の招待で北京を訪れる安倍首相は、習近平国家主席とも首脳会談を行うものとみられる。日中関係になぜ突然、薫風が吹いているのか。安倍首相を招待した習近平主席の本音はどこにあるのか。

中国と日本は1972年に国交を正常化したが、過去6年間は最悪の歳月を送った。領有権紛争のためだ。日本が東シナ海の尖閣諸島を国有化すると、中国が猛烈に反発した。中国はその後、日中関係改善のためには日本が「誤った行動」を正して、両国関係改善のための「具体的行動」を示すべきだという主張を繰り返してきた。また、日本を圧迫するために両国最高指導者の相互訪問を全面的に中断させた。

中国がこれまで日本に関係改善のために求めてきたことは、尖閣諸島が紛争地域であることを日本が認める一方、日米同盟を通じて南シナ海問題などで中国をけん制することを中止せよということだった。だが、日本がこのような中国の要求にまともに応じなかったのに、中国は安倍首相の訪中を許した。中国自ら、その強硬な立場を和らげたということだが、いかなる理由のためか。


中国外交部の陸慷報道官は、今月12日に安倍首相の訪中を発表しながら「ちょうど日中平和友好条約締結40周年を迎えた」と述べた。78年10月23日に東京で批准書が交換されて発効された日中平和友好条約40周年を記念するためだということだ。しかし、これはあくまでも対外的なものだ。本音はそれぞれ別のところにある。現在、熾烈に展開している米中貿易戦争から、まさにその答えを探ることができる。中国は米国との貿易紛争を戦略的競争の一環として考えている。短期戦ではなく長期戦になる可能性が高い。

この場合、必要なことは一つでも多い友軍の確保だ。日本をできるだけ中国側に引き込んでおく必要がある。「友人がもう一人いれば生きていく道が一つ増える」(多一個朋友多一條路)という中国式思考が根底に流れている。中国が日本に友好的な手を差しのべている背景には別の理由もある。米国と葛藤が生じて以来、米国から先端産業の技術を得ることが難しくなった。「中国人=産業スパイ」という認識が米国に広がりながら、米国の警戒心が最高潮に達した。中国の日本接近には米国から取ってくるのが難しい技術を日本から得ようという計算も働いている。

日本も中国のラブコールが嫌ではない。たとえ米国が日本にとって最も重要な同盟国であろうとも、中国との関係改善は「気まぐれな」ドナルド・トランプ米大統領に日本の位置づけを高める契機として作用する。また、尖閣諸島に対する中国の挑発を落ち着かせる効果も期待できる。結局、今回の日中首脳会談は短期的に両国の利害関係が一致したため実現することになったといえよう。



<チャイナインサイト>習主席はなぜ突然安倍首相にラブコールを送り始めたのか(2)


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