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文大統領、ローマ法王の訪朝意思確認の成果…制裁緩和は呼応なく

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「人類が愛するアンデルセンの童話は『そしていつまでも幸せに暮らしたとさ』という文章で終わる。私たちはそのような結末を望む」。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9日間の欧州歴訪を終え21日帰国するのに先立ち、最後の訪問地であるデンマークのコペンハーゲンでした演説の最後の部分だ。文大統領は20日、P4Gサミットで基調演説を行い、ラスムセン首相との首脳会談を最後のスケジュールとして消化し、この日午後に帰国した。

文大統領はアンデルセンの童話を引用し、「いつまでも幸せに暮らした」という結末を望むと明らかにしたが、今回の歴訪で北朝鮮の非核化と関連した外交活動を見るとまだ越えるべき山は少なくないと評価される。


文大統領がローマ法王の訪朝の意思を確認し韓半島(朝鮮半島)の平和プロセス推進に対する支持を得たことは成果だ。ローマ法王の訪朝が実現すれば北朝鮮が閉鎖的な国というイメージからある程度抜け出すことができ国際社会の一員として乗り出すという意味がある。青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は「法王訪朝議論の糸口は開いたので北側が乗り出すとみている。北側の立場でも法王の訪朝意志をどのように扱っていくべきか悩むだろう」と話した。

しかし対北朝鮮制裁緩和を通じて北朝鮮の非核化を促進するという文大統領の構想に国際社会はむしろ北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を強調した。文大統領は国連安全保障理事会常任理事国である英国とフランスの首脳に会い制裁緩和過程での役割を求めたが、明示的な協力は引き出せなかった。

青瓦台関係者は「CVIDは国際的に慣例化された表現のため自分たちが先に変えることは難しかった。豊渓里(プンゲリ)核実験場視察団訪朝など北朝鮮が非核化と関連して肯定的な措置を取った時に制裁緩和世論をさらに喚起できないだろうか」と話した。文大統領は来月パプアニューギニアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議とアルゼンチンで開かれる主要20カ国(G20)首脳会議でもこうした声を出すものとみられる。

こうした中、2回目の米朝首脳会談と関連して「来年1月1日(the first of the year)以降になりそうだ」という米政権高位当局者の発言が報道され、文大統領が目標にする年内の終戦宣言に支障が出かねないとの観測も出ている。青瓦台関係者は「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の年内のソウル答礼訪問で非核化の契機が設けられるかもしれない」と話した。

文大統領はこれに先立ちデンマークのラスムセン首相との会談で「(北朝鮮の)非核化に対するプロセスとそれに対する米国の相応措置などのタイムテーブルを作ることが2回目の米朝首脳会談の主題になるものであり、十分な合意がなされることを期待する」と話した。





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