新世界グループの鄭溶鎭（チョン・ヨンジン）副会長の野心作に選ばれる「ピエロショッピング」が明洞（ミョンドン）の真ん中にオープンする。韓国を訪問する観光客が主なターゲットだ。

イーマートはＢｏｏｔｓ（ブーツ）明洞店ビルをリニューアルしてピエロショッピング明洞店に再開場する計画だと１６日、明らかにした。Ｂｏｏｔｓが位置した新韓（シンハン）銀行明洞店で、規模は１～４階を合わせて１２８４平方メートル（約３８８坪）だ。


イーマート関係者は「ピエロショッピングは韓国の中心商圏である明洞進出を打診してきたが、新規敷地が見つからず、既存のＢｏｏｔｓ売り場を使うことにした」として「全世界の多国籍の人々が集まる明洞にピエロショッピングがオープンすれば、ブランド認知度が一層高まるものと見られる」と話した。


ピエロショッピングは「ファン（ｆｕｎ）」と「クレージー（ｃｒａｚｙ）」をコンセプトとして面白い商品と「激安」を標ぼうする万物雑貨店だ。１店当たり商品数は３万～４万個に達するが、煩わしく物が散らばっており、宝探しをするかのように買い物をすることになる。６月、ソウルＣＯＥＸ（コエックス）に１号店を開店し、９月東大門（トンデムン）ＤＯＯＴＡ（ドゥータ）に２号店をオープンした。明洞店は３号店で、イーマートは５店まで店舗を増やすという計画だ。

ピエロショッピングに席を明け渡したＢｏｏｔｓ明洞店は今月３１日、営業を終了する。イーマートのヘルス・アンド・ビューティー（Ｈ＆Ｂ）ストアであるＢｏｏｔｓは、事業初期にフラッグシップショップとして明洞にオープンした。だが、その後、消費者のターゲットを追って大学街と駅周りを中心に移動した。

ピエロショッピングは明洞で海外観光客を対象にブランド広報に出る計画だ。昨年、ＴＨＡＡＤ（高高度ミサイル防衛）配備にともなう「韓限令」以降、明洞を訪問する中国人観光客は減ったが、台湾・香港を含む東南アジア観光客はむしろ増えた。彼らは団体でない個別観光客で、化粧品などを一気に買い占める中国の団体観光客とも傾向が違う。楽しさを追及するピエロショッピングが彼らにアピールできるとイーマートは判断した。

イーマート関係者は「年末ごろ、ピエロショッピング明洞店がオープンすれば、外国人観光客が必ず立ち寄るホットスポットとして生まれ変わり、ブランド認知度も一層高まるだろう」と話した。