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軍事パレードの代わりに歌手の公演…韓国、「国軍の日」70周年行事に消極的?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国国防部が1日に70周年を迎える今年の「国軍の日」記念式祝賀公演に歌手のPSYとガールズグループを呼ぶ。国防部は「国軍の日記念式の本行事で芸能人の祝賀公演があるのは今年が初めて」と強調した。また、空軍特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」が初めてソウル都心で夜間エアショーをする。

しかし軍の70周年を祝う行事としてはあまりにも消極的だという声が内外で出ている。国軍の日のハイライト「市街パレード」が抜けたからだ。2013年に「国軍の日」の行事団長を務めたクォン・テオ元首都軍団長は「70周年は軍にとって意味のある年だが、公演を中心に記念式を企画したようだ」と話した。

軍は5年ごとに南大門(ナムデムン)・光化門(クァンファムン)またはテヘラン路で兵力とタンクなどの装備を動員して国軍の日に市街パレードをする。前回の市街パレードは2013年だった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領当時の2003年にも、南大門(ナムデムン)から光化門(クァンファムン)を経て西大門(ソデムン)、東大門(トンデムン)へと続く都心のパレードに国産の戦車とミサイルが登場した。これに関し国防部の関係者は「国軍の日の行事があるたびに将兵が市街パレードのために苦労するが、今年は将兵が主人公として祝いを受ける行事として推進してきた」と説明した。


市街パレードは将兵に苦労が伴うが、同時に国民が軍を見て無限の信頼を送るという意味もある。軍の価値と文化を研究したキム・ジンヒョン元合同参謀本部戦略部長は「軍事パレードは軍が国民に国を守る準備態勢を見せながら国民からの信頼を感じる機会」とし「毎年市街パレードをするのは大変であり予算もかかるため、5年に1回ずつすることになった」と説明した。

都心市街パレードは軍国主義や独裁の残滓ではない。民主主義の歴史が長い国でもよくする行事だ。毎年7月14日のバスティーユデー(フランス革命記念日)にフランスの首都パリでは大々的な軍事パレードが行われる。トランプ米大統領は2017年にパレードを見て感銘を受けたのか、「我々もワシントンDCでこういうこと(市街パレード)をしよう」と語った。ベルギー軍も今年7月21日の祝日に首都ブリュッセルで機甲装備を公開する市街パレードをした。フィンランドは6月4日のフィンランド国軍の日に首都ヘルシンキで、スウェーデンは6月6日の祝日に首都ストックホルムで軍隊のパレードを見ることができる。毎年6月の最後の土曜日は英国版「国軍の日」だ。現役と予備役がロンドンでパレードし、観光客がこれを見るために集まる。

米ヘリテージ財団の研究員は「民主国家では市民が軍隊と自由を守る軍隊の任務に誇りを持っているので市街パレードをする」と説明した。共産圏や権威主義の国の軍事パレードとは性格が異なるということだ。

韓国国防部は今年の「国軍の日」行事を積極的に説明した。国防部の関係者は「一部で誤解があるが、今年の行事は内容に忠実だ」とし「記念式に先立ち海外から帰ってきた国軍の遺骨64柱の奉還式、現役将兵と参戦勇士の昼食会など国軍の日の意味を強調する行事が予定されている」と述べた。

しかし今回は韓半島(朝鮮半島)の軍事的緊張緩和局面であるため、政府が南北関係を念頭に置いて国軍の日の行事を減らしたのではという懸念もある。キム・ジンヒョン元部長は「国防部が今年の国軍の日の記念式で芸能人を動員した楽しい行事という点のほかに、どんなメッセージを見せようとしているのか正直心配だ」と語った。



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