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【社説】秋夕連休中の「ニューヨーク外交」に韓半島の運命がかかる=韓国

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
北朝鮮から帰ってきた文在寅(ムン・ジェイン)大統領があす米国に向けて出発する。平壌(ピョンヤン)と白頭山(ペクドゥサン)で韓半島(朝鮮半島)を熱くした2泊3日の訪朝日程による疲れがまだ消えない中、今度は米国を訪れる。韓半島の非核化と平和定着のための任務がそれだけ大きいという傍証だ。

文大統領は秋夕(チュソク、中秋)の24日にトランプ米大統領と首脳会談をし、27日には国連総会で演説する。日程が慌ただしく進行しているが、重要なのは第3回南北首脳会談の合意事項に対して米国と国際社会の支持を受け取ることだ。そうしてこそ非核化に向けた米朝対話に弾みがつき、南北関係改善の努力が動力を得るからだ。

米国に行く文大統領の肩の荷は決して軽くない。しかし足取りまで重いわけではない。トランプ大統領が「9月平壌共同宣言」に前向きなコメントをし、「韓国と北朝鮮の間で大きな進展がある」と評価したことから分かるように、第3回南北首脳会談の結果にひとまず好意的な反応を見せている。


米朝間の隔たりはまだ大きい。北朝鮮が終戦宣言と考えられる米国の「相応の措置」を要求したのに対し、米国は国務省が「非核化が先」と明らかにしたように、北朝鮮が先に非核化履行措置を取ることを要求する立場に変わりはない。米朝双方から仲裁者を依頼された文大統領の役割が重要な理由はここにある。したがって文在寅-トランプ会談は韓半島の運命を左右する一つの分岐点になるだろう。カギは文大統領がトランプ大統領に渡す風呂敷の中にどのような内容が入っているかだ。文大統領は平壌共同宣言に盛り込まなかった内容があるとし、それをトランプ大統領に「詳細に」伝えると述べた。

我々はそれが核の申告と検証を粘り強く要求する米国の望みに合った金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の約束であることを希望する。具体的な非核化履行措置がその核心だ。金委員長が自ら「核兵器と核の脅威のない平和」を強調したように、韓半島に「核のある平和」というものは存在しないからだ。

韓米首脳会談の結果は25日のトランプ大統領の国連総会演説で明らかになるとみられる。トランプ大統領は昨年のこの時期、国連演説で北朝鮮「完全破壊」を云々し、戦争の雰囲気を高めた。1年が経過した今も同じような状況が続いては困る。トランプ大統領から「第2回米朝首脳会談」を希望する発言が出てくることを願う。

この場合、29日に予定された李容浩(イ・ヨンホ)北朝鮮外相の国連演説の前後にポンペオ米国務長官と李外相の米朝会談が開かれ、これはまた国際原子力機関(IAEA)があるオーストリア・ウィーンで米朝実務代表が集まる場につながるだろう。韓半島非核化と平和定着プロセスが流れに乗るということだ。

結局、秋夕連休中の韓米首脳会談の結果によっては、1953年から65年間続いてきた韓半島停戦状態と70年間の敵対関係を根本的に変化させる激変の時期を迎える可能性もある。歴史的な6・12米朝首脳会談を引き出した文大統領の仲裁がまた輝きを放つことを期待する。しかし韓半島の平和定着を一日も早く実現させようという希望から、非核化の可視的な成果もないうちに安全保障態勢の緊張を解いてしまう愚を犯してはいけない。すべてのことには順序があるからだ。



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