「とにかく韓国代表のサッカーがおもしろくなった」。
南米の強豪チリを相手に行われたサッカー韓国代表のAマッチ親善試合を観戦したサッカーファンがポータルサイトの関連記事に書き込んだ内容だ。水原(スウォン)ワールドカップ(W杯)競技場で11日に行われたこの試合で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング57位の韓国は12位のチリを相手に細かなパスサッカーとスペースを生かした攻撃で対等に戦った。
得点なく0-0の引き分けで試合は終わったが、競技場を埋めたサッカーファンは変化した韓国サッカーに大きな声援を送った。先に紹介した書き込みには約200人のネットユーザーが「そう思う」ボタンを押して共感を表示した。
まだAマッチ2試合だけだが、パウロ・ベント監督(49、ポルトガル)による効果は期待以上だ。選手も「かなり変わった」と口をそろえる。孫興民(ソン・フンミン、26、トッテナム)、李承佑(イ・スンウ、20、エラス・ヴェローナ)など海外組が「欧州で会った立派な指導者たちに劣らない」と高く評価している。
ベント監督の戦術の核心は「効率」だ。パスとボールポゼッションを強調するのは過去の監督と似ているが、対角線のパスに続く両サイドの活用比率を大幅に高めた。孫興民、黄喜燦(ファン・ヒチャン、22、ハンブルク)、南泰煕(ナム・テヒ、27、アル・ドゥハイル)、李承佑など速くて足技が優れたウインガー資源が多い韓国サッカーの強みを生かすためだ。ポルトガル代表監督当時にクリスティアーノ・ロナウド(33、ユベントス)中心の戦術を活用したのと似ている。
李承佑は「ベント監督の練習には無駄がない」とし「ミニゲーム中心に行われる練習中には各ポジション別に専門コーチがいつも選手に細かな課題を出して緊張感を高める」と話した。
ベント監督はデビュー戦だった7日のコスタリカ戦の勝利(2-0勝利)を含め、就任後の最初のAマッチ2試合を1勝1分けで終え、「合格点」を受けた。専門家らは「サイドを積極的に活用するベント監督の特性上、左右のフルバック(サイドバック)の役割が重要になる。以前から韓国サッカーの弱点に挙げられてきた『フルバック発掘』をベント監督が果たせるかがロングランのカギ」と口をそろえる。
「ベント号」の出航と同時に韓国サッカーにも春が訪れた。7日のコスタリカ戦に続いてチリ戦が行われた水原W杯競技場には4万127人の観客が入り、熱気に包まれた。7日に高陽総合運動場で行われたコスタリカ戦(3万5922人)に続いてチケットは完売となった。国内で行われたAマッチのチケットが2試合連続で完売となったのはドイツW杯本大会を控えた2006年5月(セネガル戦、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦)以来12年4カ月ぶり。
大韓サッカー協会の関係者は「チリ戦当日の現場販売分(400枚)を購入するためサッカーファン数百人が午前から競技場周辺に集まった。午後2時にチケット販売窓口が開かれると、あっという間にチケットがすべて売れた」とし「ダフ屋が数倍高い価格でチケットを売る姿もあった」と伝えた。
試合の雰囲気は人気K-POPグループのコンサート場のようだった。孫興民、李承佑などスター選手のユニホームを着た少女ファンの声援が響いた。「孫興民の日SONday」など選手たちを応援するカードが目を引いた。
ロシアW杯本大会前までサッカー韓国代表は国民の批判を浴びていた。2002韓日W杯の4強神話を知る30-40代のファンは、落ちていく韓国代表チームの国際競争力に不満を表した。イングランドプレミアリーグをよく視聴する10-20代は「欧州サッカーと比較すると韓国サッカーは遅くて見ていられない」という。
ドイツと対戦したロシアW杯グループリーグ第3戦(2-0勝利)が雰囲気の変化の信号弾になった。当時、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位を相手に闘志を見せて勝利すると、「このようなサッカーを待っていた」というファンの書き込みが続いた。ジャカルタ・パレンバン・アジア競技大会はサッカー人気を火をつける起爆剤の役割をした。2日間に1試合をする強行軍の中でも感動の勝戦ニュースを伝えた選手たちの闘志にファンは大きな拍手を送った。
最近、ある高校の教室にアイドルグループ防弾少年団(BTS)ブイと孫興民、李承佑の写真が並べて飾られているのがオンラインコミュニティーで紹介されて目を引いた。孫興民のインスタグラムのフォロワーは160万人近い。サッカー選手がアイドルスターに劣らないほど注目されている状況は韓国サッカーの競争力を高めるのに寄与するという期待も大きい。
一方、訪問チームのチリ代表はレベルの高い試合を見せながらも相次ぐ人種差別行為で批判を受けた。チリメディア「アライレリブレ」は韓国戦の前にMFアランギス(レバークーゼン)がSNSに載せた動画を紹介した。この映像の中には水原(スウォン)の夜の街を歩いていたDFイスラ(フェネルバチェ)がスペイン語で「目を開けろ(Abre los ojos)」と話す姿がある。
10日にはMFバルデス(モレリア)が国内ファンと写真を撮影し、自分の目をつり上げるようなジェスチャーをして物議をかもした。両選手ともに相対的に目が小さい東洋人を侮辱したという疑惑を受けている。
南米の強豪チリを相手に行われたサッカー韓国代表のAマッチ親善試合を観戦したサッカーファンがポータルサイトの関連記事に書き込んだ内容だ。水原(スウォン)ワールドカップ(W杯)競技場で11日に行われたこの試合で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング57位の韓国は12位のチリを相手に細かなパスサッカーとスペースを生かした攻撃で対等に戦った。
得点なく0-0の引き分けで試合は終わったが、競技場を埋めたサッカーファンは変化した韓国サッカーに大きな声援を送った。先に紹介した書き込みには約200人のネットユーザーが「そう思う」ボタンを押して共感を表示した。
まだAマッチ2試合だけだが、パウロ・ベント監督(49、ポルトガル)による効果は期待以上だ。選手も「かなり変わった」と口をそろえる。孫興民(ソン・フンミン、26、トッテナム)、李承佑(イ・スンウ、20、エラス・ヴェローナ)など海外組が「欧州で会った立派な指導者たちに劣らない」と高く評価している。
ベント監督の戦術の核心は「効率」だ。パスとボールポゼッションを強調するのは過去の監督と似ているが、対角線のパスに続く両サイドの活用比率を大幅に高めた。孫興民、黄喜燦(ファン・ヒチャン、22、ハンブルク)、南泰煕(ナム・テヒ、27、アル・ドゥハイル)、李承佑など速くて足技が優れたウインガー資源が多い韓国サッカーの強みを生かすためだ。ポルトガル代表監督当時にクリスティアーノ・ロナウド(33、ユベントス)中心の戦術を活用したのと似ている。
李承佑は「ベント監督の練習には無駄がない」とし「ミニゲーム中心に行われる練習中には各ポジション別に専門コーチがいつも選手に細かな課題を出して緊張感を高める」と話した。
ベント監督はデビュー戦だった7日のコスタリカ戦の勝利(2-0勝利)を含め、就任後の最初のAマッチ2試合を1勝1分けで終え、「合格点」を受けた。専門家らは「サイドを積極的に活用するベント監督の特性上、左右のフルバック(サイドバック)の役割が重要になる。以前から韓国サッカーの弱点に挙げられてきた『フルバック発掘』をベント監督が果たせるかがロングランのカギ」と口をそろえる。
「ベント号」の出航と同時に韓国サッカーにも春が訪れた。7日のコスタリカ戦に続いてチリ戦が行われた水原W杯競技場には4万127人の観客が入り、熱気に包まれた。7日に高陽総合運動場で行われたコスタリカ戦(3万5922人)に続いてチケットは完売となった。国内で行われたAマッチのチケットが2試合連続で完売となったのはドイツW杯本大会を控えた2006年5月(セネガル戦、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦)以来12年4カ月ぶり。
大韓サッカー協会の関係者は「チリ戦当日の現場販売分(400枚)を購入するためサッカーファン数百人が午前から競技場周辺に集まった。午後2時にチケット販売窓口が開かれると、あっという間にチケットがすべて売れた」とし「ダフ屋が数倍高い価格でチケットを売る姿もあった」と伝えた。
試合の雰囲気は人気K-POPグループのコンサート場のようだった。孫興民、李承佑などスター選手のユニホームを着た少女ファンの声援が響いた。「孫興民の日SONday」など選手たちを応援するカードが目を引いた。
ロシアW杯本大会前までサッカー韓国代表は国民の批判を浴びていた。2002韓日W杯の4強神話を知る30-40代のファンは、落ちていく韓国代表チームの国際競争力に不満を表した。イングランドプレミアリーグをよく視聴する10-20代は「欧州サッカーと比較すると韓国サッカーは遅くて見ていられない」という。
ドイツと対戦したロシアW杯グループリーグ第3戦(2-0勝利)が雰囲気の変化の信号弾になった。当時、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位を相手に闘志を見せて勝利すると、「このようなサッカーを待っていた」というファンの書き込みが続いた。ジャカルタ・パレンバン・アジア競技大会はサッカー人気を火をつける起爆剤の役割をした。2日間に1試合をする強行軍の中でも感動の勝戦ニュースを伝えた選手たちの闘志にファンは大きな拍手を送った。
最近、ある高校の教室にアイドルグループ防弾少年団(BTS)ブイと孫興民、李承佑の写真が並べて飾られているのがオンラインコミュニティーで紹介されて目を引いた。孫興民のインスタグラムのフォロワーは160万人近い。サッカー選手がアイドルスターに劣らないほど注目されている状況は韓国サッカーの競争力を高めるのに寄与するという期待も大きい。
一方、訪問チームのチリ代表はレベルの高い試合を見せながらも相次ぐ人種差別行為で批判を受けた。チリメディア「アライレリブレ」は韓国戦の前にMFアランギス(レバークーゼン)がSNSに載せた動画を紹介した。この映像の中には水原(スウォン)の夜の街を歩いていたDFイスラ(フェネルバチェ)がスペイン語で「目を開けろ(Abre los ojos)」と話す姿がある。
10日にはMFバルデス(モレリア)が国内ファンと写真を撮影し、自分の目をつり上げるようなジェスチャーをして物議をかもした。両選手ともに相対的に目が小さい東洋人を侮辱したという疑惑を受けている。
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