3年ぶりに韓国に中東呼吸器症候群(MERS)患者が流入する中、過去とは違った対処が注目されている。ずさんな対応システムが厳しい批判を受け、関連公務員の多くが懲戒を受けた。感染病の対応規定を変え、病院が変化し、相当な予算を投じた結果がそれなりに効果を発揮したとみられる。
韓国保健当局は8日午後6時、MERS確診患者が出た事実を記者にSMS(ショート・メッセージ・サービス)で知らせた。確診判定から2時間後だ。続いて午後7時30分に記者会見を開き、患者Aさんがサムスンソウル病院を経てソウル大病院で隔離治療を受けているという事実を知らせ、病院の実名を公開した。また、Aさんが搭乗した航空機の便名と動線も公開した。
2015年にはMERS患者が発生した事実を確診の翌日に公開した。また、病院の名前を発病から19日後に公開した。後処理にもたついている間に患者は65人まで増え、関連病院も24カ所に増えた。今回は患者発生の事実と病院名をいち早く公開した。
Aさんは7日午後4時51分に飛行機から降りて8日午後4時に確診判定を受けた。空港に足を踏み入れてから23時間9分後だ。丸一日には満たなかった。2015年の1人目の患者(当時68歳)は入国後16日後に確診判定を受けた。
早期に確診判定が出たため対応もはるかに迅速になった。8日午後、鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理本部長をセンター長とする緊急状況センターを設けた。この日午後6時にMERS発生事実を公開した。1時間30分後にメディア記者会見を行い、その後は危険評価会議を開いて危機警報を「関心」から「注意」に引き上げて中央防疫対策本部を立ち上げた。9日、李洛淵(イ・ナクヨン)首相が関連する長官を招集して「過剰対応」を指示した。
MERS危険国も2015年サウジアラビア、アラブ首長国連邦など中東7カ国から13カ国に拡大した。訪問者だけでなく経由者にもMERS感染注意SMSを送る。入国後も潜伏期間(14日間)の症状・申告要領を案内するSMSを4回送信する。
Aさんはサムスンソウル病院に到着直後、応急室の外側に別途設置された発熱呼吸器診療所(選別診療所)に移された。おかげで5時間余り病院にいる間、Aさんは一般患者と接することがなかった。また、Aさんを診療した医師・看護師はN95マスクなど個人保護装備を着用してAさんを迎えた。病院の入口で最初にAさんを案内した警備員、エックス線を撮影した診療放射線技師らもだ。
2015年には選別診療所がなかった。医療スタッフと他の患者は無差別的にMERSの脅威にさらされた。1人目の患者はサムスンソウル病院応急室に8時間いる間、患者・医療スタッフを含め490人もの人々と接触した。また「スーパー・スプレッダー」と呼ばれた14人目の患者は同病院応急室に3日間いる間に85人を感染させた。今回は医療スタッフ4人と警備員ら計8人の人々と接触しただけだった。前回はサムスンソウル病院だけでなく、江東慶煕(カンドンキョンヒ)大病院をはじめとする各病院応急室が感染病患者を区分しないで診療したことから感染を拡大させた。
サムスンソウル病院はAさんが病院に到着してから2時間後にMERS疑い患者と診断して保健当局に申告した。2015年1人目の患者が最初の医療機関〔ソウル峨山(アサン)病院〕訪問時からサムスンソウル病院による申告までに6日かかった。当時は感染病疑い患者が発生した時に医療機関がどのようにするべきかをまとめたマニュアルがなかった。また、申告を受けた保健当局は患者をどこでどのように治療するという計画がなかった。
今回は違った。Aさんは国家指定隔離病床であるソウル大病院隔離病棟に移された。移動時はMERS事態以降、全国保健所に普及した「陰圧救急車」を利用した。患者がいる空間と運転席が隔壁で完全に分離されている車両だ。また、外気圧よりも低圧力を維持する装置がついているためウイルスが外部に拡散しないようになっている。2015年にはMERS患者を陰圧装備のない民間救急車で運んでいた。この過程で救急車の運転者が感染し、救急車と運転者に接した数十人の他の患者が隔離対象者になった。
韓国保健当局は8日午後6時、MERS確診患者が出た事実を記者にSMS(ショート・メッセージ・サービス)で知らせた。確診判定から2時間後だ。続いて午後7時30分に記者会見を開き、患者Aさんがサムスンソウル病院を経てソウル大病院で隔離治療を受けているという事実を知らせ、病院の実名を公開した。また、Aさんが搭乗した航空機の便名と動線も公開した。
2015年にはMERS患者が発生した事実を確診の翌日に公開した。また、病院の名前を発病から19日後に公開した。後処理にもたついている間に患者は65人まで増え、関連病院も24カ所に増えた。今回は患者発生の事実と病院名をいち早く公開した。
Aさんは7日午後4時51分に飛行機から降りて8日午後4時に確診判定を受けた。空港に足を踏み入れてから23時間9分後だ。丸一日には満たなかった。2015年の1人目の患者(当時68歳)は入国後16日後に確診判定を受けた。
早期に確診判定が出たため対応もはるかに迅速になった。8日午後、鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理本部長をセンター長とする緊急状況センターを設けた。この日午後6時にMERS発生事実を公開した。1時間30分後にメディア記者会見を行い、その後は危険評価会議を開いて危機警報を「関心」から「注意」に引き上げて中央防疫対策本部を立ち上げた。9日、李洛淵(イ・ナクヨン)首相が関連する長官を招集して「過剰対応」を指示した。
MERS危険国も2015年サウジアラビア、アラブ首長国連邦など中東7カ国から13カ国に拡大した。訪問者だけでなく経由者にもMERS感染注意SMSを送る。入国後も潜伏期間(14日間)の症状・申告要領を案内するSMSを4回送信する。
Aさんはサムスンソウル病院に到着直後、応急室の外側に別途設置された発熱呼吸器診療所(選別診療所)に移された。おかげで5時間余り病院にいる間、Aさんは一般患者と接することがなかった。また、Aさんを診療した医師・看護師はN95マスクなど個人保護装備を着用してAさんを迎えた。病院の入口で最初にAさんを案内した警備員、エックス線を撮影した診療放射線技師らもだ。
2015年には選別診療所がなかった。医療スタッフと他の患者は無差別的にMERSの脅威にさらされた。1人目の患者はサムスンソウル病院応急室に8時間いる間、患者・医療スタッフを含め490人もの人々と接触した。また「スーパー・スプレッダー」と呼ばれた14人目の患者は同病院応急室に3日間いる間に85人を感染させた。今回は医療スタッフ4人と警備員ら計8人の人々と接触しただけだった。前回はサムスンソウル病院だけでなく、江東慶煕(カンドンキョンヒ)大病院をはじめとする各病院応急室が感染病患者を区分しないで診療したことから感染を拡大させた。
サムスンソウル病院はAさんが病院に到着してから2時間後にMERS疑い患者と診断して保健当局に申告した。2015年1人目の患者が最初の医療機関〔ソウル峨山(アサン)病院〕訪問時からサムスンソウル病院による申告までに6日かかった。当時は感染病疑い患者が発生した時に医療機関がどのようにするべきかをまとめたマニュアルがなかった。また、申告を受けた保健当局は患者をどこでどのように治療するという計画がなかった。
今回は違った。Aさんは国家指定隔離病床であるソウル大病院隔離病棟に移された。移動時はMERS事態以降、全国保健所に普及した「陰圧救急車」を利用した。患者がいる空間と運転席が隔壁で完全に分離されている車両だ。また、外気圧よりも低圧力を維持する装置がついているためウイルスが外部に拡散しないようになっている。2015年にはMERS患者を陰圧装備のない民間救急車で運んでいた。この過程で救急車の運転者が感染し、救急車と運転者に接した数十人の他の患者が隔離対象者になった。
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