漢陽大学建設環境工学科の李泰植教授が京畿道安山のERICAキャンパス内の実験室で、自身が考案した高さ3メートルの超大型3Dプリンタの前でポーズを取っている。(写真提供=漢陽大学)
--近況を教えてほしい。
「実は先月31日付で定年退職をした。今年で満65歳だ。だが、学校から特別教授の職を受けて既存の肩書と研究室をそのまま使わせてもらっている。私にとっては、学者としてまだ達成しなければならない夢がある。どう聞こえるか分からないが、月と火星に大韓民国の太極旗を立てることだ。私は月面の複製土壌と月面基地建設用の3Dプリンタの研究をしている」
(漢陽大学側は李教授の在職中の功労と、進行中の研究を途切れさせないために特別教授として迎えたと明らかにした。)
--国際宇宙探査研究院はどのような機関か。
「3Dプリンタと、火山玄武岩を利用して月面に家を作ることを主に研究している。もちろんこの技術は地球にも適用することができる。私と一緒に共同研究院長を務めている米国Honeybee Robotics社は、火星探査に使う掘削ロボットを開発した会社だ。これまで国家研究開発(R&D)資金95億ウォン(約9億4500万円)を支援されたことがある。Honeybee Robotics社だけでなく、NASAとも初期段階から協力してきた。最近では、「ムーンビレッジ(moon village)」を構想中の欧州ESAとも共同研究をしている」
(李教授の3カ所ある実験室の一つ、宇宙自動化建設実験室には高さ3メートルの3Dプリンタが鎮座している。「Moon X Construction」と記されたこの3Dプリンタは、火山玄武岩から作った月面の複製土壌とポリマーを7対3で混合した材料を使って月面基地用の建築材料を作り出す)
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