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部屋に閉じこもったまま年を取る日本40代の引きこもりたち(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
『家を売るオンナ』(2016)という日本ドラマがある。「私に売れない家はありません!」と豪語する、天才不動産仲介業者の三軒家万智主任の活躍像を描いた話だ。第2話で、三軒家は2階の単独住宅を売りたいという60代夫婦を訪ねる。夫婦2人だけが住んでいるとはっきり言っていたが、空いている2階のトイレから水を流す音が聞こえてくる。「あ、自動洗浄機能があって…」。老夫婦はごまかそうとするが、三軒家はこの家に隠された秘密に感づく。

2階の奥の部屋、二十数歳で会社を辞めて20年以上も部屋の中に閉じこもったままの40代の息子がそこにいたのだ。これが最近、日本で新たな社会問題として注目されている「中年引きこもり」だ。自分たちが死んだ後の息子の心配をした夫婦は、大きな家を売って残ったお金を息子の老後資金に充てる決心をする。事情を知った三軒家は息子を部屋の外に引き出すために火災警報機を鳴らし、仰天して1階に走って降りてきた息子を見た両親は驚く。

「20年ぶりに初めて見た。息子がこんなに年を取っていたなんて」


日本厚生労働省の定義によると、「仕事や学校にゆかず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6カ月以上続けて自宅に引きこもっている状態」を称するが、1990年代の日本に登場した新造語だ。

これまで日本で引きこもりは「青少年」あるいは「青年世代」問題として扱われてきた。学校でいじめられたり、就職に失敗して自分の世界に閉じ込もった若者を連想させる言葉だった。ところが、90年代に部屋の中に閉じこもった彼らがその中で静かに年を取っているという事実を多くの人が忘れていた。

日本政府が5年単位で発表する引きこもり関連調査によると、2010年70万人だった引きこもりの数は2015年には54万人へと大幅に減少した。だが、この統計が発表された後、全国各地の関連団体が調査の「弱点」を指摘する。政府の集計対象が「15~39歳」に限定されていて、40歳以上の大多数の引きこもりの実態が反映されなかったということだ。

引きこもり支援団体「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が実施した昨年の全国調査で、引きこもりの平均年齢は34.4歳で、5年前より4歳以上高まり、全体の29.2%が40歳以上であることが分かった。40代以上を含めれば日本国内の引きこもりは100万人を超えるものと予想される。

引きこもりの長期化、高齢化がまねく危機は深刻だ。両親が経済活動をしている間は子どもが家に閉じこもっていても基本的な生計維持は可能だ。だが、引きこもりが40~50代になれば、親は70~80代になる。収入はなくなり、健康は悪化する。このような状況下で、親と子どもがともに社会から孤立して「共倒れ」になる危機を、日本では「8050問題」と呼ぶ。



部屋に閉じこもったまま年を取る日本40の引きこもりたち(2)


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