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<アジア大会>サッカー韓日戦で先制ゴールの李承佑、「日本キラー」に浮上

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本との決勝戦で先制ゴールを決めた後、観客を盛り上げる李承佑(イ・スンウ)。

「俺が、俺が!」。新鋭の李承佑(イ・スンウ、20、ヴェローナ)は主将の孫興民(ソン・フンミン、26、トッテナム)にこう叫んだ。1日、インドネシアで行われたジャカルタ・アジア競技大会サッカーの決勝戦。日本を相手に0-0の延長3分、ゴールを狙って相手選手をかわそうとしていた孫興民はこの言葉を聞いて身を引いた。その瞬間、李承佑の左足シュートがゴールネットに突き刺さった。延長戦で決まった韓国の最初のゴールだった。

孫興民は「ドリブルをしている途中、李承佑が『俺が、俺が!』と叫ぶのでよけた。李承佑がシュートをするのに良い位置にいたし、そのおかげで自分がアシストできた」と振り返った。

李承佑のゴールパフォーマンスも特別なものだった。李承佑はチームメートを振り切ってグラウンドの左側の応援席に向かって走った。そして広告看板に上がって両手を耳につけた。あたかもアイドルスターがコンサート場で観客の呼応を誘うようなポーズだった。


李承佑は韓国サッカーの「突然変異」だ。13歳だった2011年にスペインに渡り、FCバルセロナのユースチームに入団した。自由奔放な環境の中でサッカーをした李承佑は率直で大胆だ。

2014年U-16(16歳以下)チャンピオンシップ準々決勝を控え、李承佑は「日本くらいは簡単に勝てる」と語った。そして60メートルのドリブル突破で日本のDF3人とGKまでかわして「ワンダーゴール」を決めた。李承佑は2014年に続いて今大会でも延長戦で貴重なゴールを入れ、「日本キラー」に浮上した。李承佑は昨年のU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)アルゼンチン戦ではドリブルで40メートル突破した後、感覚的なチップシュートでゴールを決め、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)を連想させる「稲妻パフォーマンス」を見せた。李承佑は当時、「韓国には自分のようなキャラクターが少なく、ファンが楽しんでくれるようだった。唐突な姿がなくなればつまらなくなるのでは」と話したりもした。

李承佑は今回のアジア競技大会で活躍したことで、アンチファンの心までも引きつけた。ベトナムと準決勝ではゴールを決めた後、耳の横で手を振るパフォーマンスを見せた。ロシアW杯後に出演したテレビのトーク番組で約束したパフォーマンスだった。

李承佑は「より大きな目標に向かって走り、大韓民国を輝かせたい」と語った。アジア競技大会が終わった後、李承佑の価値は上がっている。イタリアの名門チームACミランは韓国と日本の決勝戦に関係者を送り、李承佑のプレーを視察したことが確認された。

ジャカルタ・パレンバン・アジア競技大会に出場したサッカー韓国代表で大活躍したもう一人のスターはFW黄儀助(ファン・ウイジョ、26、ガンバ大阪)だ。黄儀助は大会開幕の前から出ていた「人脈サッカー(=コネで代表選抜)」という批判を実力で振り払った。一部のサッカーファンはキム・ハクボム監督が城南(ソンナム)の監督だった当時のメンバー黄儀助を助けるために彼を選んだと主張した。

しかし黄儀助はウズベキスタンとの準々決勝でのハットトリックを含む今大会9得点で堂々と得点王になった。ファンはもう黄儀助を「キング儀助」と呼んでいる。また、ファンは「李会択(イ・フェテク)-車範根(チャ・ボムグン)-崔淳鎬(チェ・スンホ)-黄善洪(ファン・ソンホン)-李東国(イ・ドングク)の後に途切れた韓国正統ストライカーの系統を継ぐ選手が登場した」と称賛した。

大会で振るわず非難を受けた黄喜燦(ファン・ヒチャン、22、ハンブルク)も日本との決勝戦で決勝ゴールを決め、精神的な苦労を払拭した。黄喜燦は延長前半11分、クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)のようなジャンプで鮮やかなヘディングゴールを決めた。そして沈黙する日本応援団を眺めながらゆっくりと歩いた。朴智星(パク・チソン)が2010年5月の日本代表戦で見せた「散歩パフォーマンス」を再現したのだ。

GK趙賢祐(チョ・ヒョンウ、27、大邱)は「ゴールに入るボールまで引き出す好セーブを見せた」という賛辞を受けた。イランとの準々決勝でひざを痛めたが、日本との決勝戦でも好セーブを見せた。孫興民と共に兵役免除を受けた趙賢祐は「欧州舞台に挑戦する」と明らかにした。

警察隊付設の牙山(アサン)ムグンファ体育団で義務警察として服務中のファン・インボム(22)は今大会の金メダルで早期転役することになった。大会前に「金メダルを獲得できなければみんなが自分の後任になる」と冗談を言ったファン・インボムは攻撃型MFとして活躍した。



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