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<アジア大会>ベトナムサッカーの父・朴恒緒、日本で神様と呼ばれる朴柱奉

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

弱体だった日本バドミントンを換骨奪胎した朴柱奉(パク・ジュボン)監督(中央フォト)

ジャカルタ・パレンバン・アジア競技大会で韓国人指導者が大活躍している。外国の代表を引き受けて成績を引き上げ、「指導者韓流」ブームを起こしている。

ベトナム男子サッカーを16強に導いた朴恒緒(パク・ハンソ)監督(59)、日本バドミントン代表を指導している朴柱奉(パク・ジュボン)監督(54)、ラオス野球協会副会長を務める李万洙(イ・マンス)元監督(60)が海外で活躍している代表的な指導者だ。

不毛の種目を開拓した韓国の指導者は各国で英雄扱いされている。こうした指導者らはスポーツで民間外交官の役割をしているという評価を受けている。


朴恒緒監督が率いるベトナムU-23(23歳以下)サッカー代表は19日、D組第3戦で日本を1-0で破る波乱を起こした。ベトナムは組1位(3勝)で決勝トーナメント(16強)に進出した。ベトナムメディアは「朴恒緒マジック」と特筆大書し、ベトナム国民はポータルサイトに「朴恒緒監督がベトナムに帰化することを望む」と書き込んだ。

朴恒緒監督はベトナムで「パパ・リーダーシップ」を発揮している。ベトナムのある選手が最近ソーシャルメディアに載せた8秒の動画がベトナム社会に大きな感動を与えた。この動画には朴監督が心配そうな表情でマッサージ器を持ってベトナム選手の足をケアする姿があった。この動画は「選手を愛する監督」というコメントとともにベトナム社会に急速に広まった。

昨年10月にベトナムの指揮官となった朴監督は1月、アジアU-23チャンピオンシップで準優勝を果たした。決勝でウズベキスタンに敗れてうなだれる選手を一人ずつ抱擁し、「私たちは最善を尽くしたのでプライドを持ってほしい。絶対に失望しないでほしい」と励ました。

ベトナムは23日にバーレーンと16強戦で対戦する。ベトナムと韓国は共に16強戦、8強戦で勝利する場合、準決勝で激突する。朴監督は「祖国は大韓民国だが、今はベトナムの監督。どのチームと対戦しようとベトナムの勝利のために努力する」と話した。

日本では朴柱奉監督の人気がピークを迎えている。朴監督が率いる日本バドミントン代表は男女団体戦で共に4強入りした。特に日本男子チームは20日、準々決勝で韓国に3-0で完勝し、48年ぶりに準決勝に進出した。

朴柱奉は1992年バルセロナ五輪の男子ダブルスで金メダルを獲得し、「シャトルコックの皇帝」と呼ばれた。バドミントンが弱体だった日本は2004年アテネオリンピック(五輪)で惨敗すると、朴柱奉監督を迎えた。

日本を14年間率いている朴監督は「根性リーダーシップ」で有名だ。朴監督は実業チームの影響を大きく受ける日本バドミントンを代表チーム中心に変えた。韓国式の合宿システムを導入し、チームワークと根性を強調した。

選手と沖縄の砂浜を一緒に走り、独学で日本語を学んで選手の心を動かした。そのおかげで日本バドミントンは2016リオ五輪女子ダブルスで金メダルを獲得した。今回のアジア競技大会出場選手のうち世界ランキング10位に入る選手は10人だ。朴監督は日本で「神様」と呼ばれている。

朴柱奉監督は「韓国とは対戦したくない。どうしても負担になる」とし「日本バドミントンは1998年大会以降、アジア競技大会の金メダルがない。今回は必ず金メダルを取りたい」と語った。

今大会で韓国サッカーは苦戦の末に決勝トーナメントに進出した。韓国男女バドミントンは団体戦で共に敗退した。このため韓国国内でも朴恒緒-朴柱奉の「両朴」監督がよりいっそう話題になっている。

プロ野球SKワイバーンズを率いた李万洙(イ・マンス)監督は現在、ラオス野球協会副会長兼団長だ。今大会にラオス代表チームを率いて出場した。ラオスがアジア競技大会に出場したのは今回が初めて。クォン・ヨンジン監督がチームを指揮するが、李万洙副会長兼団長もユニホームを着てダグアウトで試合を見守る。

選手時代に本塁打を量産して「ハルク」と呼ばれた李万洙元監督はリーダーシップを発揮してラオス選手の心を動かした。李監督は2014年に知人の要請でラオスに1000万ウォン(約100万円)相当の野球用品を支援して縁を結んだ。SK監督から退いた後には「ラオブラザーズ」というチームを結成した。

李監督は「1904年にフィリップ・ジレット宣教師がYMCAを通じて韓国に野球を普及させていなければ今の李万洙もなかった」とし「時間があればラオスに行って選手たちに会っている」と話した。

当初、捕球もうまくできなかったラオスの選手は李副会長の指導のもとで技術を向上させた。今は韓国の中学3年程度のレベルだ。ラオス内の野球人口も150人を超えた。今年6月、李監督はラオスの選手を韓国に招待した。ラオスの選手は韓国のプロ野球試合を観戦した後、韓国の高校野球部と練習試合もした。このため李万洙元監督は「ラオス野球の父」と呼ばれる。

実力が劣るラオスはタイ・スリランカと第1ラウンドを行う。このうち1チームだけが第2ラウンドに進出する。李監督は「ラオスはアジアでも最も貧しい国に属する。野球を通じてラオスの人々が希望を持てればいい」とし「タイの野球の歴史は48年、スリランカは24年だが、ラオスは4年にすぎない。難しい挑戦だが、必ず1勝したい」と語った。

世界最強を誇る韓国アーチェリーも多くの海外指導者を輩出している。韓国の指導者はアジア競技大会のアーチェリーに出場した日本・ベトナム・マレーシアなど7カ国の監督を務めている。



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