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南北高官級会談の日 駐韓米大使「終戦宣言への言及は時期尚早」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ハリー・ハリス駐韓米国大使が13日、南北が望む早期終戦宣言について「いま我々が何かを話すのは時期尚早だ」と述べた。ハリス大使はこの日午前、ソウル国立外交院で「韓米関係:新しい65年に向かって」をテーマに講演し、終戦宣言の当事者は誰かという質問に対し「シンガポールで米朝首脳がした合意が履行されることが重要な出発点だと考える」と答え、このように話した。続いて「南北関係の改善を望むが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が述べたように南北関係改善と北朝鮮の非核化のための行動は同時に進まなければいけない」とし「現在行われている南北高官級会談の推移を見守る必要がある」と明らかにした。

これは南北関係改善と非核化は同時に進行すべきという従来の立場を確認したものだ。ハリス大使は今月初めのメディア懇談会でも、終戦宣言よりも北朝鮮が検証可能で実質的な非核化措置を取るのが先だという立場を表明した。

北朝鮮が豊渓里(プンゲリ)核実験場と東倉里(トンチャンリ)エンジン試験場廃棄措置などを取ったにもかかわらず米国側の補償がないと不満を表していることについても「トランプ大統領は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が約束を守ると期待している」とだけ答えた。北朝鮮が今まで取った措置では足りず、6・12シンガポール首脳会談で金正恩委員長が約束した「完全な非核化のための作業」をすべきという要求だ。


ハリス大使はこの日、南北が高官級会談を開いて3回目の首脳会談を議論したことについて「国務省の公式的な立場を私は持っていない。交渉が進行するかどうかを見守る」と具体的な返答を避けた。「我々はもちろん北朝鮮問題について韓国と一致した対応をするために緊密に協議している」と述べながらだ。積極的な歓迎や期待表明の代わりに原則的な答弁をしたのだ。ポンペオ米国務長官の4回目の北朝鮮訪問については「ここで言及するのは適切でない」と話した。

これに先立ちボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送は「米国務省は北朝鮮との対話が国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議や米国の制裁の代わりになることはないと明らかにした」と13日(現地時間)報じた。フィリピンなど一部の国が北朝鮮との関係を回復させる動きを見せることに対するVOAの論評要請を受けた国務省の答弁だった。VOAによると、米国務省は「全世界の国に対し、北朝鮮に圧力を加えて国連制裁を完全に履行するために行動すべきだと圧力を加えている」とし「北朝鮮の約束は良いことだが、透明かつ検証可能な行動だけが前に進む唯一の道」と明らかにした。ただ、国務省関係者はVOAに「前向きな変化のための動きに大きな弾みがついている。シンガポール(米朝首脳)会談は進行中の過程の最初の段階にすぎない」とし「米朝が迅速に追加交渉のために共に動くだろう」と伝えた。

これを受け、来月の南北首脳会談が成功するかどうかは米国との連携にかかっているという指摘も出ている。この日、南北高官級会談後に発表された共同声明文は「板門店(パンムンジョム)宣言の履行状況を点検し、積極的に実践していくための問題を真摯に協議した」と明らかにした。南北協力事業などを議論したことを示唆する。しかし南北経済協力はもちろん基礎的な南北協力事業も、米国が対北朝鮮制裁を免除してこそ推進可能なケースがほとんどだ。平壌首脳会談で南北協力事業の推進を会談の成果として発表するには事前に米国との協議が必須ということだ。これに関しワシントン外交筋は「トランプ大統領も秋の中間選挙前に外交的な成果を出す必要があり、このために米朝間が水面下接触を通じて予想外の進展を実現させる可能性もある」と伝えた。



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