科学英才1人もまともに育成できない韓国式教育システムの問題だろうか。8歳で大学に入学したIQ187の「天才少年」ソン・ユグンさん(21)が結局、博士課程を終えられず学校を離れることになった。
科学技術連合大学院大学校(UST)によると、ソンさんは6月、卒業のための博士学位論文最終審査で不合格になったことが分かった。ソンさんは2009年、修士・博士統合課程でUST韓国天文研究院キャンパスに入学したが、卒業年限の8年以内に博士学位を取得できず、結局、2018年前期学位が終わる今月末で卒業でなく「修了」となった。ソンさんは12月に現役兵として軍に入隊する予定という。今後、博士学位を取得する場合、軍服務を終えた後に別の大学の学位課程に入学しなければならない。
USTは韓国科学技術研究院(KIST)や韓国天文研究院など全国32カ所にのぼる科学技術分野の政府出資研究所が参加する国家研究所大学院。全校生の約1500人全員が研究員兼学生として国家研究開発(R&D)プロジェクトに参加する。32カ所の出資研究所キャンパスがすべて講義室であり研究室だ。言わば個別研究所は「単科大学院」に該当する。
USTの関係者は「ソンさんがブラックホールをテーマにした博士学位論文の発表で審査委員の質問に正確に答えられないなど基本的な部分が身についておらず、審査で不合格処理となった」と話した。
しかしソンさん側は学校のこうした決定に強く反発している。ソンさんの父ソン・スジンさんは「2015年の論文盗用問題の後、指導教授もなくブラックホールについて研究を続け、昨年6月に英国の天体物理学ジャーナルAPJに論文を載せた」とし「日本・台湾など外国の科学者と共に研究し、著名なSCI(科学技術論文索引指数)級学術誌に論文が掲載されたにもかかわらず不合格処理されるのは納得できない」と述べた。
これに対しUST側は「SCI級論文1件の掲載が卒業のための資格要件ではあるが、卒業のための学位論文はこれとは別」とし「天文研究院の博士3人で構成された審査委員はソンさんの論文が卒業のための要件を満たしていないと判断した」と述べた。
ソンさんは6歳でアインシュタインの相対性理論を理解し、大学レベルの微分・積分問題を解いて話題になった。その後、検定試験で中学・高校課程を終え、8歳で仁荷大自然科学系列に入学した。しかし幼い年齢で入った大学での生活に適応できず中退し、独学で電子計算学学士学位を取得した。その後、2009年にUST天文宇宙科学専攻修士・博士統合課程に進学した。2015年には英国の天体物理学ジャーナルに発表したブラックホール関連の論文に盗用疑惑が浮上し、翌年11月に論文が公式撤回される危機を迎えた。当時ソンさんは「特に残念とは思わない。1カ月後に新しい論文を発表するので卒業自体にいかなる問題もない」と語った。ソンさんはその後、指導教授なくUST博士課程の学生として日本・台湾の天体物理学者らのサポートを受け、台湾の関連研究所で研究を続けた。
ソンさんの家族側は「ユグンは依然として日本から共同研究の要請が入ってくるほど外国では可能性が認められている」とし「博士学位に執着せず、天体物理学者として研究を続けていく予定」と伝えた。
英才教育専門家らは整った英才教育システムがない韓国教育現場と共に、周囲の過度な関心を問題として指摘している。チョン・ヒョンチョルKAIST英才教育院副院長は「ユグン君は優秀だが、あまりにも幼い年齢で世間の注目と期待を受けたのがマイナスになったようだ」とし「今から新しく始めても遅くない年齢であり、大学や大学院に入ってゆっくりと勉強してもいくらでも優れた成果を出せるだろう」と助言した。
科学技術連合大学院大学校(UST)によると、ソンさんは6月、卒業のための博士学位論文最終審査で不合格になったことが分かった。ソンさんは2009年、修士・博士統合課程でUST韓国天文研究院キャンパスに入学したが、卒業年限の8年以内に博士学位を取得できず、結局、2018年前期学位が終わる今月末で卒業でなく「修了」となった。ソンさんは12月に現役兵として軍に入隊する予定という。今後、博士学位を取得する場合、軍服務を終えた後に別の大学の学位課程に入学しなければならない。
USTは韓国科学技術研究院(KIST)や韓国天文研究院など全国32カ所にのぼる科学技術分野の政府出資研究所が参加する国家研究所大学院。全校生の約1500人全員が研究員兼学生として国家研究開発(R&D)プロジェクトに参加する。32カ所の出資研究所キャンパスがすべて講義室であり研究室だ。言わば個別研究所は「単科大学院」に該当する。
USTの関係者は「ソンさんがブラックホールをテーマにした博士学位論文の発表で審査委員の質問に正確に答えられないなど基本的な部分が身についておらず、審査で不合格処理となった」と話した。
しかしソンさん側は学校のこうした決定に強く反発している。ソンさんの父ソン・スジンさんは「2015年の論文盗用問題の後、指導教授もなくブラックホールについて研究を続け、昨年6月に英国の天体物理学ジャーナルAPJに論文を載せた」とし「日本・台湾など外国の科学者と共に研究し、著名なSCI(科学技術論文索引指数)級学術誌に論文が掲載されたにもかかわらず不合格処理されるのは納得できない」と述べた。
これに対しUST側は「SCI級論文1件の掲載が卒業のための資格要件ではあるが、卒業のための学位論文はこれとは別」とし「天文研究院の博士3人で構成された審査委員はソンさんの論文が卒業のための要件を満たしていないと判断した」と述べた。
ソンさんは6歳でアインシュタインの相対性理論を理解し、大学レベルの微分・積分問題を解いて話題になった。その後、検定試験で中学・高校課程を終え、8歳で仁荷大自然科学系列に入学した。しかし幼い年齢で入った大学での生活に適応できず中退し、独学で電子計算学学士学位を取得した。その後、2009年にUST天文宇宙科学専攻修士・博士統合課程に進学した。2015年には英国の天体物理学ジャーナルに発表したブラックホール関連の論文に盗用疑惑が浮上し、翌年11月に論文が公式撤回される危機を迎えた。当時ソンさんは「特に残念とは思わない。1カ月後に新しい論文を発表するので卒業自体にいかなる問題もない」と語った。ソンさんはその後、指導教授なくUST博士課程の学生として日本・台湾の天体物理学者らのサポートを受け、台湾の関連研究所で研究を続けた。
ソンさんの家族側は「ユグンは依然として日本から共同研究の要請が入ってくるほど外国では可能性が認められている」とし「博士学位に執着せず、天体物理学者として研究を続けていく予定」と伝えた。
英才教育専門家らは整った英才教育システムがない韓国教育現場と共に、周囲の過度な関心を問題として指摘している。チョン・ヒョンチョルKAIST英才教育院副院長は「ユグン君は優秀だが、あまりにも幼い年齢で世間の注目と期待を受けたのがマイナスになったようだ」とし「今から新しく始めても遅くない年齢であり、大学や大学院に入ってゆっくりと勉強してもいくらでも優れた成果を出せるだろう」と助言した。
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