まず、お金は人格だ。お金を稼いで雇用を保障する時だけ経営者は尊敬される。仕事をさらに取ってきて稼働率を高め、売上と利益を増やしてこそ、雇用を維持できる。それは大変なことであり、あきらめたいという気持ちによく駆られる。2つ目、人員削減の誘惑は幽霊のようにはいかいする。現状維持どころか存廃の岐路の前に立てば、賃金据え置きやコスト削減で持ちこたえるには限界がある。最悪の場合、収支を合わせるための最も確実な方法はリストラ、すなわち人員削減だ。3つ目、他人の生計を実験対象にしてはいけない。わずかな判断ミスが誰かの人生を崩壊させることもある。
最低賃金の問題が工場の記憶を呼び起こした。最低賃金を大きく上げれば勤労者の所得と消費が増え、企業の生産が増加し、雇用が創出される好循環が形成されるのか。噴水効果(Trickle-up effect)という高尚な表現も使う。各種手段を動員して大声を出せば事業主はやむを得ずついてくるのか。とんでもない。食堂・チキン店・コンビニエンスストアの自営業者も、零細業者も、中小企業人も、事業をする人も、「そうではない」ということは身をもって知っている。
【中央時評】文在寅大統領の「偉大な後退」(2)
最低賃金の問題が工場の記憶を呼び起こした。最低賃金を大きく上げれば勤労者の所得と消費が増え、企業の生産が増加し、雇用が創出される好循環が形成されるのか。噴水効果(Trickle-up effect)という高尚な表現も使う。各種手段を動員して大声を出せば事業主はやむを得ずついてくるのか。とんでもない。食堂・チキン店・コンビニエンスストアの自営業者も、零細業者も、中小企業人も、事業をする人も、「そうではない」ということは身をもって知っている。
【中央時評】文在寅大統領の「偉大な後退」(2)
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