指標がすべて良いわけではない。1-3月期には小幅マイナス成長だった。現場の雰囲気とはやや距離がある。そのためか景気回復を実感できない人も結構いる。このような状況の中、大胆な景気予測で注目されている本がある。題名は『第3の超景気』、嶋中雄二・三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所長が書いたものだ。要点は、日本の短期・中期・長期・最長期景気循環がすべて上向いているが、東京オリンピック(五輪)直後に少し停滞した後、2024年からまた上昇するということだ。4つの循環が同時に上昇することで日露戦争後の好況(1904-16)、高度成長(1961-68)に続く第3の歴史的勃興を期待できるという主張だ。原動力には大規模な建設事業、インフラ投資拡大、革新による生産性向上、観光業の好況が挙げられている。
実際、アベノミクス景気は続いている。期間は1965年10月-1970年7月の「いざなぎ景気」、2002年1月-2008年2月の「いざなみ景気」を超えた。もちろん経済が大きく成長したというわけではない。先進国で高度成長は望めない。経済が長期間の結氷状態から抜け出し、一定の体温を維持して定速走行をしていることが重要だ。
実際、アベノミクス景気は続いている。期間は1965年10月-1970年7月の「いざなぎ景気」、2002年1月-2008年2月の「いざなみ景気」を超えた。もちろん経済が大きく成長したというわけではない。先進国で高度成長は望めない。経済が長期間の結氷状態から抜け出し、一定の体温を維持して定速走行をしていることが重要だ。
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