関係機関は高位級脱北者を通じて入手した情報を分析した。北朝鮮の戦略はとても緻密だったという。北朝鮮は中国人を使い香港やシンガポールを通じてドイツ製エンジンを輸入した。これら東南アジア諸国には有名観光地が多く、観光用の潜水艇製作に使うという名分でエンジンを確保することができた。また、北朝鮮は潜水艇を観光用での使用を終えエンジンも廃棄したという偽の書類を作った後にエンジンを密輸したという。北朝鮮はこうした方法で確保したドイツ製エンジンで潜水艇を作り１隻当たり２７００万ユーロ（３５４億円）で海外に販売するという計画まで立てた。販路開拓にも中国人を使い北朝鮮が介入した事実を隠そうとした。北朝鮮軍部に精通した消息筋は「中国人が介入して取引を中継しているため海賊と取引関係を作るのは難しい。潜水艇の輸出は容易ではなさそうだ」と話した。


対北朝鮮制裁による北朝鮮の経済悪化は潜水艇輸出のほかにもさまざま所で見つけられる。最近では外貨稼ぎの手段である石炭輸出も行き詰まっている。国連安保理傘下の対北朝鮮制裁委員会専門家パネルが先月出した年次報告書によると、昨年北朝鮮の石炭が仁川（インチョン）と浦項（ポハン）に持ち込まれた。北朝鮮は石炭をロシアの港に先に送った後、ロシア産石炭に偽装して「国籍ロンダリング」を試みた。このように昨年１０月と今年２月に韓国に搬入された北朝鮮産石炭は韓国を経て再び第三国に出て行った。