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<サッカー>韓国はハリルホジッチ前日本監督の「発言」に耐えられるのか

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版
2018ロシアワールドカップ(W杯)で決勝トーナメント(16強)進出を果たせなかった申台龍(シン・テヨン)韓国代表監督が契約期間の終了を控えた7月中旬、次期代表監督の選任が話題になっているが、中でも一際よく言及される名前がある。ヴァヒド・ハリルホジッチ前日本代表監督(66)だ。

キム・パンゴン国家代表監督選任委員長(49)が次期監督候補を物色するため欧州に向かったことが明らかになり、多くの外国人「名将」が候補群に浮上した。ブラジル出身の名将ルイス・フェリペ・スコラーリ監督(70)、メキシコを16強に進出させたフアン・カルロス・オソリオ監督(57)、イングランドプレミアリーグでレスターシティを優勝に導いたクラウディオ・ラニエリ監督(67)などだ。

その多くは現地メディアや海外メディアを通じて大韓サッカー協会(KFA)との接触説が提起された監督だ。ハリルホジッチ監督もボスニア英字新聞「サラエボ・タイムズ」を通じて「ハリルホジッチ監督がW杯でドイツを破った韓国代表に近づいた。KFAが彼に非常に寛大な提案をした」という報道が出て、韓国代表監督就任説が浮上した。


KFAはひとまずこのような報道を否定している。KFAが否定した候補はスコラーリ監督とハリルホジッチ監督だ。KFA関係者は「彼らは候補リストに含まれていなかったと聞いている」と話した。欧州メディアを通じて初めてハリルホジッチ監督の韓国行きの可能性が提起された時も「事実無根」と一蹴しただけに、KFAの構想にハリルホジッチ監督の名前がなかったのは事実に近いとみられる。もちろんキム委員長が欧州現地でハリルホジッチ監督側と接触した可能性もあるが、あくまでも可能性にすぎない。

ハリルホジッチ監督選任説を眺める心情は非常に複雑だ。実際、ハリルホジッチ監督は韓国でよく知られている人物だ。アルジェリア代表を率いた2014ブラジルW杯当時、自国メディアの非難の中で韓国に4-2で完勝し、記者会見で拍手喝采を受けた。ブラジルW杯が終わった後には日本代表の指揮官となったが、ロシアW杯本大会直前の3月に解任された。成績はともかく、選手たちとの不和のため事実上追い出された。指導者人生に大きな汚点を残したこの事件で、ハリルホジッチ監督は日本サッカー協会(JFA)を相手に公式謝罪を要求する訴訟を進行中だ。

アルジェリア代表、そして日本代表を率いながらハリルホジッチ監督が見せた姿には大きな変化がない。直線的でシンプルな体力中心のサッカースタイル、意志を曲げない独善的な性格、食事時間から外出・帰宅時間まで選手を厳格に統制し、自分の指示を破ったり規律・戦術に合わない場合は有名な選手でも容赦なく外すという固執。思うようにならなければメディアや協会との戦争も辞さない激しい発言もそのままだ。まさにこの「口」が問題だ。

ハリルホジッチ監督就任説を歓迎する大衆の反応を見ながら、2014ブラジルW杯当時の洪明甫(ホン・ミョンボ)元監督(49、現KFA専務理事)、そして今回のW杯の申監督を思い出した。当時、洪専務理事は「義理サッカー」などで何度か論議を呼び、辞任する時は「Kリーグで最高の選手でも欧州ではB級になるしかない」と発言して非難を浴びた。韓国サッカーレジェンドだった洪専務理事の「KリーグB級発言」は彼にとって切り離せない札として残った。まだ洪専務理事に関連する記事に対する意見欄には彼の「KリーグB級発言」が書き込まれることが多い。

申監督も「失言」から自由でない。W杯を控えてオーストリアで行われたボリビア代表との強化試合の後、「金信旭(キム・シンウク、30、全北現代)起用はトリック」と発言したことで、大会期間中は終始「トリック」と嘲弄された。以前のように記事で伝えられる言葉のほかにも各種映像で監督の発言一つ一つを細かくチェックできるようになった今、ファンはこうした監督の「失言」に寛大でない。

ハリルホジッチ監督の場合、これよりも深刻な発言をする可能性が高い。外国人監督の客観的な視線に特有の露骨な表現が加われば、Kリーグに対して容赦のない批判が飛び出すことも考えられる。プライドが傷つくほど他国と韓国を比較する場合もあるだろう。今年3月、日本代表の指揮官としてウクライナとの強化試合で1-2で敗れた後、「ゴールを入れるのはどのチームも重要なことだが(日本には)リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドがいない」と発言し、日本メディアはもちろん、ファンからも集中的に非難を受けた。

韓国はハリルホジッチ監督の「発言」に耐えられるのだろうか。もちろんKFAが就任説を否定した以上、ハリルホジッチ監督が韓国に来る可能性はそれほど高くないというのが幸いといえば幸いなのかもしれない。



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