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漂流の北朝鮮船員1人が亡命、韓国政府が今ごろ明らかにした理由は?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2014年に鬱陵島(ウルルンド)沖で漂流しているところを韓国海軍に発見された北朝鮮船が鬱陵島の港に曳航されている。この漁船は長さ14メートル、幅3.2メートル、高さ5メートルの15トン級で、見つかった当時は船員がいなかった。(写真提供=慶北日報]

最近、東海(トンヘ、日本名・日本海)上で漂流していた北朝鮮漁船の船員1人が亡命したことが17日、確認された。

韓国政府の関係者はこの日、「11日に救助された北の船員5人のうち4人を本人の意思に基づいて15日午後5時に板門店(パンムンジョム)を通じて送還した」と述べた。残り1人は亡命の意思を明らかにし、北朝鮮に戻らず韓国側に残ったという。船員らが救助された11日はシンガポール米朝首脳会談の前日だった。

この北朝鮮漁船は11日午前6時20分ごろ、機関の故障と浸水のため江原道束草(ソクチョ)沖で漂流していた。これを目撃した南側の漁民が海洋警察に通報し、海洋警察は艦艇1隻を急派して北朝鮮漁船と船員5人を全員救助した。


北朝鮮は17日午後まで亡命について公式反応を出していない。韓国政府も「北側との関連協議過程については確認できない」と口を閉じている。亡命した北朝鮮船員1人がいかなる理由で送還を拒否したかも公開しなかった。政府のこうした態度は、米朝首脳会談の局面で今後の南北関係に及ぼす影響を最小化するためとみられる。北朝鮮はその間、海上で救助された北朝鮮住民が亡命する事例が発生する場合、公開的に反発することもあったが、反応せずに済ませたこともある。

2015年7月に東海上で海洋警察に救助された船員5人のうち3人が亡命すると、北朝鮮は赤十字社中央委員会の報道官が声明を出して「南側が船員を強制抑留した」と非難し、全員送還を要求した。しかし昨年6月に東海上で漂流して救助された北朝鮮船員4人のうち2人が亡命した時は反応しなかった。南北赤十字会談が22日に予定されていて、この席で北朝鮮が亡命者の送還を要求するかどうかが注目される。



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