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「会談を望むなら韓米訓練中断を」…また米国に圧力加える北朝鮮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

24日午前、慶尚北道浦項の海軍第6航空戦団で2017年乙支フリーダムガーディアン(UFG)演習の一環として韓米海軍連合滑走路被害復旧訓練(FTX)が実施された。敵のミサイル攻撃で滑走路の一部が破損した状況を仮定し、海軍第6戦団施設大隊の将兵と米軍機動建設大隊所属の将兵で構成された韓米連合軍が滑走路を復旧している。

米朝首脳会談の実務交渉が軌道に乗ると、北朝鮮が対米圧力を再開した。今度は毎年8月に実施している乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)韓米連合訓練の中断を要求した。

北朝鮮労働党機関紙の労働新聞は29日、「対話の雰囲気に合わせて対応すべき」という論評を掲載し、「米国が会談を心から望むのなら、相手を力で脅迫する賭けをしてはいけない」とし、UFGを中断するよう主張した。

北朝鮮はトランプ米大統領が24日に米朝首脳会談の中止を発表した後、対米非難を自制してきた。しかしまた会談開催の方向に向かうと対米圧力を繰り返したのだ。ただ、トランプ大統領が問題視した「露骨な敵対感」や暴言は自制した。


労働新聞はこの日、「朝米が懸案を解決しようという意志を持って対話に向かって進んでいる時に、米国が南朝鮮と共に合同軍事演習をあえてする必要があるのか。合同軍事演習をすればすべてのことが元の状態に戻るというのは明らかだ」とし「米国が南朝鮮と結託して我々に脅威を与えれば、米国の安全もそれだけ深刻な危険に陥ることになる。今こそ米国は自らに利益になることが何か、はっきりと区別して対応する時だ」と主張した。

労働新聞は27日付では、米政府関係者を非難する代わりに米国メディアに矛先を向けた。そして翌日、また米国政府を狙ったのだ。UFGは8月に行われている年次訓練で、通常コンピューターシミュレーション中心の指揮所演習だ。にもかかわらず北朝鮮が早くもUFGを取り上げたのは、北朝鮮が建国節として記念する9月9日、すなわち「9・9節」が背景という解釈が出ている。UFG中断を9・9節の祝砲のための序幕にするということだ。北朝鮮にとって今年の9・9節は70周年であり、特別な意味がある。北朝鮮は0または5で終わる年に意味を付与する。

金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長も今年の「新年の辞」で「新年はわが人民が共和国創建70周年を大慶事として記念することになり、南朝鮮では(平昌)冬季オリンピック(五輪)が開かれる」と述べた。金正恩委員長のカレンダーでは、平昌(ピョンチャン)冬季五輪を契機に南北関係の突破口を開いた後、米朝首脳会談で経済発展の礎石を築いて9・9節を迎えるという計画になっているのだ。その前にUFGの中断を自身の業績の一つにするという狙いがあるとみられる。



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