22日、米ワシントンのホワイトハウスで首脳会談の前、文在寅大統領とトランプ大統領が6月12日の米朝首脳会談の見通しについて記者の質問に答えている。(青瓦台写真記者団)
トランプ大統領はこの日、単独首脳会談の前に記者の質問を受け、米朝首脳会談の延期または中止の可能性を公開的に表した。トランプ大統領は「特定の条件」について具体的に明らかにしなかったが、金委員長の完全な非核化合意意志というのが会談後に米国側関係者らが明らかにした説明だ。先週、北朝鮮の金桂冠(キム・ケグァン)第1外務次官が「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」を拒否し、金正恩委員長の非核化意志や概念に疑問が提起されると、会談中止の可能性を示唆して意志を問う警告状を送ったという分析だ。
特にトランプ大統領の警告は、「(3月の訪朝特使だった)鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長が訪米の途に『米朝会談に向け順調に進行中であり、確実に実現する』と述べたが、会談の進展状況を知らせてほしい」という質問に対する答弁で出てきた。鄭室長の「米朝会談は99%実現したとみる」という発言を、「開かれない可能性が非常に高い」と正面から否定する格好となった。そして自身のモットー「米国を再び偉大に(MAGA)」になぞらえて「金委員長は北朝鮮を偉大にさせる機会をつかむべきだと考える。私は3カ国すべてと話したが(北朝鮮が非核化すれば)韓国と中国、日本は莫大な資金を投入して北朝鮮を偉大にすることを喜んで支援すると信じる」とも語った。
ホワイトハウスのサンダース報道官は会談後のブリーフィングで、トランプ大統領の会談の前提条件について「すでに大統領は北朝鮮の非核化の約束を見たいと提示したことがあり、それに変わりはない」と述べた。サンダース報道官は「韓米首脳は韓半島(朝鮮半島)の完全な非核化という共同目標を達成するために協力を続けていくことを約束した」と話した。「トランプ大統領は何を基準に最終的に出席を決めるのか」という点に対しては「北朝鮮が非核化に合意するなら明るい未来があるだろう」と答えた。そして「私たちは交渉に冷徹な認識を維持するが、会談の準備を継続しながらどんなことが起きるか見守りたい」と述べた。トランプ大統領の会談中止警告にもかかわらず、会談の準備は進めるということだ。
会談の準備の責任を負うポンペオ国務長官は会談後の会見で「米朝会談の未来について楽観的」とし「我々は依然として12日の日程に合わせて会談準備を継続している」と繰り返し強調した。ポンペオ長官は「トランプ大統領が要求した通り、歴史的な結果を保証するために準備にあらゆる努力をする」と述べた。続いて「私は会談が実現するかどうかを予測することには関心がなく、ただ我々が会談の準備ができたかどうかという点にだけ関心を注ぐ」とも話した。
ポンペオ長官は自ら述べた北朝鮮エネルギー・インフラ・農業などの部門に対する米国の民間資本投資計画に関し「金正恩委員長が2回の会談で米国が持つノウハウと技術力に大きな関心を見せた」とも話した。トランプ大統領が「完全な非核化」から後退するような動きを見せる金委員長に向けて強力な警告をしたとすれば、ポンペオ長官は非核化ビジョンを提示する役割分担をしたということだ。
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