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ゴキブリがなぜ大韓航空機に? 4件はどれも食事中のトレイから発見(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大韓航空は検疫法も違反していた。2016年中東呼吸器症候群(MERS)事態以降に強化されて2016年8月から施行されている新検疫法によると、機内で害虫を捕まえた場合、航空会社は仁川空港検疫所に関連事実を届出なければならない。飛行機着陸30分前に提出することになっている「航空機保健状態申告書」の3番目の項目に「飛行中に害虫駆除をした場合、詳細に記録せよ」とある。だが、大韓航空はこの法が施行されてから現在まで、一度も害虫関連の届出をしていない。大韓航空側は「害虫の範囲がどこまでか明らかではなかったため届出をしなかった」と釈明しているが、航空業界では飛行スケジュールを合わせるために大韓航空側がわざと届出をしなかった可能性が高いとみている。

届出をした場合、飛行機を止めてその場で防疫した後、防疫結果を検疫所が確認したあとで次のフライトが可能になる。通常、飛行機は簡単に清掃した後、次の目的地に向けて運航するが、検疫手続きに従うことになれば飛行スケジュールに乱れが出てしまう。仁川空港検疫所のキム・ジンスク検疫2課長は「法が施行されてから1年半が過ぎたが、大韓航空側が関連届出事実を知らなかったというのは話にならない」とし「大韓航空関係者に会って法律違反の事実に対して説明するよう要請し、大韓航空全機に対する消毒内容を確認する予定」と述べた。

ゴキブリ被害を受けた搭乗客は、大韓航空の顧客応対に問題があると口をそろえた。料理の中からゴキブリを発見したイさんは「ゴキブリ関連の記事が紹介された後、大韓航空側から突然連絡が来て、商品券20万ウォン(約2万円)分を進呈するので、これ以上問題提起をしないよう誓約してほしいと言われたので断った」とし「大韓航空側が証拠隠滅をしようと勝手に虫を片づけたあと何の連絡もなかったのに、関連報道が出ると態度を変えた」と話した。


新婚旅行先から帰ってくる途中でゴキブリ被害に遭ったシンさんは「誠意のない顧客応対に怒りを大いに覚えたが、大韓航空側に何の被害補償も要求しなかった」とし「被害補償をもらおうと思って不満を表したと思われるのが嫌で補償のことは言わなかった」と説明した。



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