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脱北団体による北朝鮮向けビラ散布失敗…3日は15万枚散布

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
脱北者団体の自由北朝鮮運動連合が当局の自制要請にもかかわらず5日に京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)の鰲頭山(オドゥサン)統一展望台駐車場から北朝鮮向けのビラを散布しようとしたが、警察の制止により失敗に終わった。しかしこれらの団体はすでに3日に金浦(キンポ)で北朝鮮向けのビラ15万枚を散布したという。

自由北朝鮮運動連合はこの日正午ごろに鰲頭山統一展望台の駐車場で15回目となる北朝鮮自由週間行事を開き、「事実と真実の手紙」と命名した北朝鮮向けビラを散布しようとしたが、警察がビラとガスボンベが載せられたトラックの行事会場進入を封鎖し行動に移すことができなかった。

「平和を愛する坡州市民の会」の会員と住民ら150人ほどは自由北朝鮮運動連合の北朝鮮向けビラ散布予定1時間前から同じ場所でビラ散布を阻止する集会を開いた。市民団体と住民らは「南北首脳会談に続き米朝会談まで予定された坡州の板門店(パンムンジョム)は米朝会談後に平和の象徴として世界的な名所になるだろう」と強調した。その上で「こうした時期に南北首脳が中断することで合意した軍事境界線一帯での相互誹謗と敵対行為を引き起こしかねない北朝鮮向けビラ散布は甚大な危機状況を招くだろう」と明らかにした。


自由北朝鮮運動連合共同代表を務めるパク・サンハク氏とスーザン・ソルティ氏はこの日午前11時40分ごろに鰲頭山統一展望台駐車場に到着して記者会見し、「金正恩(キム・ジョンウン)政権が偽りの平和攻勢を広げている中で韓国社会も盲目的平和ムードに陶酔している」と非難した。

パク代表は「脱北者を捕まえて公開処刑や、無慈悲な虐殺と拷問を行い、韓半島(朝鮮半島)非核化という偽善の裏で6回にわたり核実験とミサイル挑発をしており、これ以上実験は必要でないので偽りの平和攻勢を広げている」と主張した。彼は「すでに3日午前1時に金浦の某所で北朝鮮向けビラ15万枚を風船5個に取り付け散布した」と主張した。

スーザン・ソルティ代表も「金正恩政権を米国が威嚇するので核兵器を開発しているという嘘をついている。これを知らせるために今回の行事を準備した。『真実が彼らを自由にするだろう』という今回の行事のテーマのように、北朝鮮の人々にも金正恩政権の実体を知らせるために乗り出した」と話した。

パク代表の記者会見中には坡州市民の会の会員が北朝鮮向けビラ散布反対のスローガンを叫んで進入し、自由北朝鮮運動連合会員と警察が制止して会見場の外に連れて行ったが、双方の間で大きな衝突はなかった。

統一部は大乗的次元から北朝鮮向けビラ散布自制を要請したが、対北朝鮮団体は強行の意思を明らかにしてきた。警察はこの日3個中隊、300人ほどの兵力を行事場所と周辺に配置し万一の事態に備えた。



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