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韓国GMの労使が劇的合意…法定管理は免れたが

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
企業再建手続き(法定管理)に入る危機に直面していた韓国GMが大きな峠を越えた。労使が交渉期限の23日、劇的に経営改善案に暫定合意したからだ。労使の合意で法定管理という最悪の事態は避けたとはいえ、まだ最初の峠を越えたにすぎない。会社の正常化まで前途は長い。

すぐにも最大株主の米GM本社と大株主の産業銀行が資金支援方式と規模をめぐり攻防を繰り広げることが予想される。これに先立ちGM本社は韓国GMに対する借入金27億ドル(約2900億円)を株式化することにした。債務を株式に転換して資本欠損状態の韓国GMに酸素呼吸器をつけるためだ。

韓国政府と産業銀行はGM本社側に「大株主の責任のある役割」を要求してきた。過去4年間、韓国GMの累積赤字規模は2兆5000億ウォン(約2500億円)にのぼる。経営不振の責任を大株主が負うべきということだ。その手段が差等減資だ。減資には持ち株比率に基づいて資本を減らす均等減資、大株主がより大きく負担する差等減資がある。韓国GMの持ち株比率はGM本社が83%(上海自動車6%含む)、産業銀行が17%。債務の株式化後に均等減資をする場合、GM本社の持ち株比率は99%に増える一方、産業銀行は1%水準に減少する。この場合、産業銀行はGM本社の一方的な特別決議案件に拒否権を行使できない。韓国GMの定款上、特別決議議決要件は85%だ。一方、GM本社の持ち株比率だけを差等減資すれば産業銀行は15%台の株式を維持できる。李東杰(イ・ドンゴル)産業銀行会長は「経営の責任を負うという意味でGM本社は少なくとも20対1の割合で差等減資しなければいけない」と要求した。


新規の投資もカギとなる。産業銀行は大株主が責任を負う場合、5000億ウォンの資金を投入する計画だ。ここにGM本社も従来の出資金のほか新規の資金を韓国GMに投入すべきという立場だ。しかしGM本社は差等減資に難色を示し、産業銀行に5000億ウォンの資金支援に対する投資確約書を要求している。これが双方の交渉の分岐点になるという分析が出ている。

それだけではない。GM本社の要求事項である韓国GM富平(プピョン)・昌原(チャンウォン)工場の外国人投資地域指定問題は政府が結論を出さなければならない。



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