日本サッカー協会が刀を抜いた。ロシアワールドカップ（Ｗ杯）本大会をおよそ２カ月後に控えた時点で「代表監督解任」に踏み切った。

デイリースポーツは「ロシアＷ杯（６月１４日開幕）に臨むサッカー日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督（６５）が電撃解任される。９日にも正式発表される」と報じた。

日本がＷ杯を目の前にして「監督交代」を決断したのは、最近のＡマッチ不振で沈んだチームの雰囲気を変えるための措置とみられる。日本はロシアＷ杯最終予選を６勝２敗２分けのＢ組１位で無難に通過したが、その後のＡマッチ９試合では３勝４敗２分けと振るわなかった。昨年末には韓国に１－４と大敗し、プライドにも傷を負った。


監督と選手団の不和も指揮官交代につながった可能性が高い。ハリルホジッチ監督が最近の不振に対する責任を認めるより「選手の責任」にしたのがメディアなどの批判を受ける理由になった。先月２７日のウクライナとの強化試合で日本が１－２で敗れた後、日本取材陣は現場にいた日本サッカー協会関係者らに監督交代の可能性を執拗に尋ねるなど、監督に対する反感を露骨に表した。

当時、西野朗日本サッカー協会技術委員長は「Ｗ杯が迫っている時期に体制を変える計画はない」とハリルホジッチ監督をかばったが、結局、悪化の一途をたどる日本代表関連の世論を意識して決断を下したとみられる。