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【社説】南北首脳会談は韓半島非核化に向けた出発点

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が4月27日、板門店(パンムンジョム)の韓国側の平和の家で会う。たとえ板門店の中だとしても、北朝鮮の最高指導者が韓国の地を踏むのは分断後初めてのことだ。南北高位級代表団は昨日、板門店で92分間会い、首脳会談の日程などに電撃合意した。4月の南北首脳会談は5月のトランプ米大統領-金正恩委員長の朝米首脳会談、そして韓朝米または、韓朝米中首脳会談へと進む韓半島(朝鮮半島)非核化のためのグレート・ゲームの序幕であり、韓半島の平和体制構築のための長い道のりの始まりだ。

2000年6月15日〔金大中(キム・デジュン)-金正日(キム・ジョンイル)〕、2007年10月4日〔盧武鉉(ノ・ムヒョン)-金正日)に続き11年ぶりに開かれる今回の首脳会談を通じて文大統領は北朝鮮の非核化のための勝負の一手を具体的に出すことができるようになった。同時に非核化に関する意味のある成果を必ず得なければならないという政治的負担も抱くことになった。たとえ金正恩委員長の口から非核化の意志を明らかにする前向きなメッセージが出ているが、各論に入れば「悪魔のディテール」が少なからず隠れている。

早速、金委員長は習近平中国主席との会談で「漸進的・同時的措置による非核化」について述べた。非核化の段階を細かく分けて段階ごとに補償を受ける、このような段階別非核化方式で北朝鮮は過去に補償は補償で受け取り、核開発の時間まで稼ぐのに成功した。そのためトランプ大統領は「過去の失敗は繰り返さない」とし、「先核廃棄・後補償」という一括妥結構想を提示している。このような朝米間の間隙で金正恩-トランプ会談の接点を見出すのが文大統領の役割であり最も苦心する点だろう。北朝鮮の専門家らは、文大統領が米国が夢中になるほどの北朝鮮の果敢な措置を首脳会談で受け取り、また、北朝鮮がうなずくほどの米国の相応する措置を貰ってこそ、ハンドルを握り続けることができるだろうと助言している。たとえば、首脳会談を通じて北朝鮮が核生産施設を一部不能化したり大陸間弾道ミサイル生産施設を不用化するなどの核凍結を越えるメッセージを出すように説得し、北朝鮮がこれを受け入れればそのカードを米国に提示し、朝米関係の正常化のための象徴的実行措置を先行させることをしなければならないということだ。そうした点で果たして政府がどんな「非核化ソリューション」を提示し、北朝鮮を説得するかが首脳会談の成否を左右しているといえる。


緊迫した状態で動く韓半島情勢を見せるように南北首脳会談の日程が確定した同日、中国楊潔チ外交担当政治局委員が習主席の特別代表として訪韓した。楊委員は30日、文大統領を表敬訪問する。文大統領はその席で非核化前は北朝鮮に対する制裁・圧迫を遅らせてはいけないというメッセージを伝える必要がある。対朝制裁網に穴があくことこそが北核問題をさらに混乱させ、南北首脳会談にも悪影響を与えることは明らかだからだ。



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