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日本新婚旅行中にニコチンで妻殺害…「保険金悪魔」20代=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ニコチン原液で妻を殺害した容疑がもたれているAの住居地で見つかったニコチン液状と原液。(写真=世宗警察署)

新婚旅行先でニコチン原液を注入して妻を殺害した20代男性が拘束された。

韓国の世宗(セジョン)警察署は28日、ニコチン原液を注入する手口で妻を殺害した容疑(殺人および殺人未遂)でA(22)を拘束したと明らかにした。

Aは昨年4月24日、日本大阪のあるホテルで妻のBさん(当時19歳)を殺害して保険金(1億5000万ウォン)を受け取ろうとした容疑がもたれている。


調査の結果、Aは昨年4月14日にBさんとの婚姻届を出した後に保険に加入した。10日後の4月24日、新婚旅行で大阪に行った。ニコチン原液など犯行道具を事前に準備したAは、翌日未明にホテルでBさんにニコチン原液を注入して殺害したことが明らかになった。

Aは犯行直後、日本の警察に「妻がトイレでニコチンを注射して自ら命を絶ったようだ」と届け出た。当時、日本の警察は解剖検査を通じて「ニコチン中毒死」との結論を下して韓国の警察に通知した。

迷宮入りしそうになっていた事件は、昨年5月、ある保険会社が警察に情報提供したことで捜査が始まった。Aは犯行後、自分が加入した保険会社に保険金を請求した。だが、保険会社は新婚旅行でBさんが自殺したというAの話を信じられなかった。

怪しんだ保険会社側は警察に情報を提供した。警察は昨年5月、インターポールなどの協力を受けて日本から解剖検査資料などを入手した。警察はAの事情聴取をする過程で、事前に緻密に犯行を準備した手掛かりを確保し、本格的な捜査に着手した。

昨年10月、Aの住居地などを家宅捜索し、日記帳など証拠資料を確保した。日記帳には「(妻を)殺したい」という内容が記述されていたことが分かった。

Aは2016年12月、当時恋人だったCさんも似たような手口で殺害しようとしたが未遂に終わった事実も明るみになった。当時の犯行場所も大阪だった。AはCさんにニコチン原液を混ぜた飲み物を手渡したが、飲み物の味がおかしいと感じたCさんはこれを飲まなかったため助かった。

Aは現在、殺人容疑を否認している。ただし「妻が自殺したがっていたからニコチンの注入を手助けした」と陳述した。Aが犯行に使った液状はCさんを通じて個人輸入で海外から購入したことが明らかになった。

警察関係者は「Aの住居地などに対する家宅捜索で日記帳など証拠資料を確保し、犯罪心理分析要員を投じた」とし「あやうく迷宮入りするところだった事件を解決し、追加の犯行を未然に防ぐことができた点で意味が大きい」と話した。



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