亜州スチールのイ・ハクヨン代表が慶尚北道亀尾市の本社でカラー鋼板を利用して施工した工場の建物について説明している。
亜州スチールはハイブリッド技術で作ったカラー鋼板のアテックスの生産と輸出を本格化すると21日に発表した。5月に竣工式をする工場は年間1万2000トンのカラー鋼板生産と後加工を同時にできる大型設備が導入される。日本企業から外資も誘致した。
1995年に設立された亜州スチールは20年以上にわたりLGエレクトロニクスとサムスン電子のテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの内外装材として使われる鋼板を供給しカラー印刷技術力を発展させてきた。昨年は3605億ウォンの売り上げを上げた。韓国と中国、日本でシルクスクリーンカラー鋼板印刷の特許も取得した。2013年から3次元の質感を表現できるインクジェット印刷を融合した工程技術開発に100億ウォンの研究開発費を投資した。インクジェット印刷に必要な特殊ノズルなど装備は新たに設計しイタリアの企業に注文製作した。
亜州スチールが開発したアテックスは日本で人気を呼んでいる。コンクリートで建築物の仕上げを多くする韓国とは違い日本では建築内外装材としてカラー鋼板の需要が多い。この会社は昨年日本の大型ビル3カ所に建築内装材を納品し4大建設会社の納品業者にも登録された。来月には横浜に常設展示場もオープンする。
イ・ハクヨン代表は「日本は鋼板に布を重ね当ててカラーと質感を表現するが、われわれの製品は鋼板に直に印刷しカラーとデザイン表現が自由な上に親環境準不燃材で火災時に有毒ガスが発生しない」と説明した。ベトナムの地下鉄にも納品する予定だ。イ代表は「高速道路沿いの物流倉庫や工場、学校、官公庁などに使えば建築と都市美観にも大きな変化が予想される」と紹介した。
イ代表は「大型鋼板メーカーが攻略するのが容易でない多品種少量生産品目の開発に注力している。20年間にわたる大企業への納品過程で積み上げた技術力が土台になった」と話した。電子製品だけでなくエレベーター、防火シャッター、建築物内外装パネルなど多様な分野に適用が可能だ。
先端カラー印刷技術を適用した製品だが原価競争力も確保し1平方メートル当たり3万~5万ウォンで、5万~100万ウォン台である高密度木材パネルと大理石パネルより安い。イ代表は「建築内外装材売り上げの割合を30%に引き上げ1兆ウォンの売り上げを上げたい」と強調した。
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