米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル新議長が利上げカードを取り出した。ＦＲＢはイエレン前議長が最後に利上げした昨年１２月以来３カ月ぶりに金利を引き上げた。

ＦＲＢは２１日（現地時間）、ワシントン本部で２日間行われた連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で主要政策金利を現在の１．２５－１．５０％から１．５０－１．７５％に０．２５％引き上げることを決定したと発表した。「ゼロ金利」以降６回目の利上げだ。２００５年１２月から０６年１２月、昨年の３月・６月・１２月と計５回引き上げた。市場は利上げ決定を予想していた。

ＦＲＢは今年、政策金利を３回引き上げるという基調を明らかにした。来年は従来の２回から３回に上方修正したが、当分は経済の流れを眺めながら利上げのペースを高めるという立場だ。２０２０年には２回の利上げを予想した。今後７回の利上げが可能ということだ。０．２５％ずつ引き上げると仮定すれば、米国の政策金利は３．２５－３．５０％まで高まる。


今回の利上げで米国の政策金利の上段は韓国銀行（韓銀）の政策金利（年１．５０％）を上回った。韓米の政策金利が逆転したのは２００７年８月以来１０年７カ月ぶり。

ＦＲＢの今後の利上げ基調を考慮すると、中長期的に韓国の資本流出を刺激する要因になるという見方も出ている。

基本的に米国の政策金利正常化は実体経済に対する自信を反映したものと分析されている。トランプ政権の保護貿易政策が経済の不確実性を高めているが、基本的に消費・投資・雇用指標は良好だ。さらにトランプ政権の減税と「１兆５０００億ドルインフラ」投資方針も成長を後押しする要因に挙げられる。